いま、有難い事に、
某動画サイトで、
1984年放送の『宮本武蔵』を
そのサイトに挙げている方がいます。
役所広司さん主演です
丁度、小職が、
高校3年生の4月から卒業時まで
一年間放映された分です。
そして、添付写真の場面が、
先日の回『甦る剣』で流されました。
私がとっても好きな場面の1つです
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吉川英治先生著『宮本武蔵』の
内容は程すべての部分がフィクション、
つまり創作でありまして、
史実ではありません。
武蔵の生誕地、巌流島の決闘の経緯、言動等々は、
元々創作史話「二天記」に基づいておりますので、
フィクションであり、史実ではありませんね。
ですが、さすがに吉川先生のこの小説『宮本武蔵』は、
物語内容がとっても素晴らしく、色々な名場面があり、
読者に深い含蓄や啓示を与えてくれます:
その1つが、徳川幕府への仕官(就職)の話が
とん挫し、ちょっと落ち込んでいる武蔵が、
生き方に迷い、旅を続けているときに、
京都・妙心寺の愚道和尚に会い、
教えを乞いましたら
次のように啓示を受けました:それが、
【汝等、其の本を務めよ。
白雲は百丈の大功を感じ、
虎丘は、白雲の遺訓を嘆ず、
先規かくの如し。
誤って葉を摘み枝を尋ぬること莫んば好し】
(吉川英治『宮本武蔵』より)
この言葉は実際に在ります。愚道和尚も実在ですし
武蔵師との交流も確認されています。実際に、武蔵作の
「達磨図」に愚道師が、賛を書き入れております
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上述の場面は創作ですが、さすがに小説の名人ですから、
上手くまとめております
★今朝方の人生・兵法講義に漢詩:
「汝等、その基を努めよ」をご紹介しました。
★続くのは、
「白雲は百丈の大功を感じ、虎丘は白雲の遺訓を歎ず。
先記、斯くの如し。
誤って、葉を詰み、枝を尋ねる事 漠(な)くんば良し。」
意味は、人間というものは、各々の本業、本分に勤めよ。
間違って、枝葉末節にこだわるな、/本分以外の方向に行くな!という事です。
皆様の「基(=本分」とはなんですか?
★決して、枝葉末節に囚われず、
本質を突く事、本質を実践する事が求められます。
★本質を理解するだけで満足するのでなく、
それを実行する事が求められます。
【末次通訳事務所】ーーーーーーーー