12/29 今年最後の英語通訳業務でした①
・12/27火曜日は、大野城市の歯科医院での医療通訳業務でした。
で、これが2022年最後の通訳業務になるかなぁと思いきや、
二日後の12/29が最後の英語通訳業務でした。
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アメリカからいらっしゃったお客様を
小倉城と宗像大社にて通訳をし、そして移動中の車内では、
いろいろとお話を楽しみました。
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このアメリカ人は、大学で音楽史や音楽理論を
教授している方で、知的な方です。
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マサチューセッツ州の方なので、
地域性から、お会いする前、
当初は、気難しい人かなぁと少しだけ
不安でしたが、礼儀正しく、気さくで博識で、楽しい方でよかったです:
・小倉城
日本の歴史や文化・神社にご興味があるとの事で、
さらに、宮本武蔵の事もご存じの方です。
当然、五輪書もご存じでした。
小倉城ー特に、改装後の小倉城内には、
巌流島の決闘を取り上げている展示があると私は知っておりまして、
実は、私自身も小倉城に参るのが楽しみでした。
お客様が武蔵師の事をご存じでしたので、
城内に向かう中や車中で、
・養子で、大家老の宮本伊織貞次さんの事、
・巌流島の真相
・なぜ小倉に9年いたのか?など、史実を私が説明しました。
小倉城に隣接の「八坂神社」から城内に入りました。
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小倉城内の3階に、宮本武蔵/伊織の事を
大きく取り上げたセクションがあります。
予想以上に大きく取り上げており、また史実を取り上げていて
とっても感銘深いものです。これは、また個人的に何度もこちらに
こなければ、と思いました。
特に感銘を受けたのは、手向山の頂にある「小倉碑文」が
紹介されており、その内容についても、映像で紹介がありました。
小倉碑文は、武蔵師没後9年後に、供養の意味で、
巌流島を見下ろす手向山に
立てた追悼の石碑です。とっても大きな石碑です。
いずれ、この石碑内容の英語訳を手掛けようと思っております。
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通訳のお仕事で、小倉城ー宮本武蔵師の事を細かく紹介出来て、
とっても嬉しいですし、今後の励みしたいと思います。
★なお皆様はご存じでしょうか?
「小笠原家」と「細川家」は、親族です。
元々、明石や兵庫県に両家が要る際に
親族となりました。
宮本武蔵師は明石時代に、小笠原家の招へいで
明石城下町に滞在し、作庭をしてります
今でも、3つの武蔵作のお庭があります。
そのつながりから、細川家にもご縁があります。
尤も、武蔵の養父の宮本無二は、細川家の剣道の先生でした。
これが巌流島における決斗の伏線になります。
宮本伊織さんは、
宮本武蔵の養子のお一人です。
実際は、武蔵さんの兄ちゃんである田原さんの
お子さんで、この日お子さんを自身の養子にとりました。
福岡県田川郡福智町に常立寺というお寺があります。
じょうりゅうじ です
常立寺の地図はこちらをクリックして下さい
そこに田原家の伊織さんたちの母親、理応院のお墓があります。
・理応院さんは、父ちゃんと夫を戦争で亡くしました。
ですので、
武蔵や伊織さん以外の子孫らに、家訓として、
「医を以て世に尽くせ」を残し
代々、今でも宮本家はお医者をなさっています。
伊織さんは、才覚溢れる方で、齢二十歳で
小笠原家の筆頭家老です。
江戸幕府(=将軍家)にもその名は知られており、
細川家のトラブル(細川忠利公逝去後の藩の存続の危機)にも
上手く取り計って
解決法したり、由井正雪の乱の際にも
小倉城下を探索している変装した正雪を
見破ったなどの逸話が数多くあります。
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12/29 今年最後の英語通訳業務でした②
①小倉城の続きです
・宗像大社
その後、世界遺産の宗像大社に参りました。
車中でいろいろと説明をしました。
宗像大社の宗像は、もともと、胸に船の形の入れ墨をした一族、
胸形氏に端を発すること、そして、この人たちは、航海術に長けており、
中国や朝鮮半島との交易に力をいれている中央政権から
特命を受けて、中国や朝鮮との航海交易の業務を担当しており
そこで、航海など安全を祈念するべく、
祈りの場が設けられたのが
宗像大社の始まりであること。
海上交通の安全を祈念するから、今でも交通安全の神様であること、
上記の史実をもとに、古事記になどにおいて、
天照大神の娘さんたち、三人の娘が各々女神となっている事などを説明しました。
アメリカ人のお客様もある程度はご存じで、驚きました。
高宮斎場や、「二の宮」「三の宮」にもお参りました。
そして、高宮斎場の由緒を自分の理解している範囲で会話をしながら
説明しました。
長い道中でしたが、良い仕事ができたと思います
2022年の上半期は、COVID19の影響もあり、
さる大きな通訳業務がなくなったりと散々でしたが、
下半期からは、通訳業務も急増し、良かったです。
さらに上述の通り、
年の暮れの最後の通訳業務となりまして、
良い内容の通訳業務となりまして、
来年に向けて幸先良き事になれば、と思います。
末次通訳事務所拝 Dec.29