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テーマ:蘭を咲かせましょう!(9195)
カテゴリ:胡蝶蘭
つい先日まで開花に向かって順調に蕾が膨らんでいた『ナオリンさんから昨秋戴いたミディ胡蝶蘭・ピカソ』ですが,立て続けにショックな事が発生しました.
2009/3/31 2009/4/11 ほんの数日前までは↑のような状態だったのですが…. 最初の悲劇(w)に気が付いたのは10日前(2009/4/7). 帰宅後,夕飯を食べながら株の状態をチェックしていた際,株元から数えて『4番目の蕾』が株元から数えて『5番目の蕾』(よりステムの先端側の蕾)に比べても小さく,少し皺が寄っている事に気が付いたのです. それからアレヨアレヨという間に蕾は萎み…. 2009/4/11 あっと言う間にポロリと枯れ落ちてしまったのです. はぁ~. 蕾がこのように萎れてしまう原因はいくつかあるようですが,一般的に言われているのは以下の6つ. 1: 環境が変わったことによるストレス 2: (空気中の)湿度不足 3: (コンポスト中の)過湿による根傷み 4: 低温 5: 接触などによる外的刺激 6: 蕾にケナガコナダニが入った 今回,この中で考えられるのは5番目の要因だけ. 先ず他の蕾に全く異常が見られない事から,1~4番目は違う事が判ります(2番目の可能性も0%ではありませんが…). またケナガコナダニは高温多湿(温室など)で発生するので,この時期の我が家の環境では発生しえないのです. そして原因が5番目の要因にあるなら思い当たる節もあるわけで…. 現在胡蝶蘭は↓のような環境に置いているのですが,『ハイハイ』&『伝い歩き』で暴れまわっている次女がカーテン越しに株に接触し,帰宅してみるとステムが奥のカーテン(というか,その更に奥のガラス窓)に押し付けられている事が多々あるのです. 先日なんて,枝分かれしたステムが窓に押し付けられて変な方向に曲がってしまい,数日元に戻らなかったくらいです.w しかし次女を叱っても理解できる年齢ではなく…. そんな訳ですので,今年は多少犠牲が出ても仕方ないと考えています. ステムが折れたり,鉢が倒れて葉が傷んだりしていないだけマシでしょう. しかし悲劇はこれだけでは終わりませんでした. 『4番目の蕾』が失われて数日後(2009/4/13),会社から帰宅した私の目に映ったものは…. 無残にもげた丸々とした2つの蕾と,スカスカになって寂しくなった株の姿でした. ||||||||||||||(* ̄ロ ̄)ガーン|||||||||||||||| どうやら犯人は当日強かった風のようです. 数日前から気温が高かったので胡蝶蘭を置いている場所の右側の窓を開けていたのですが(3つ&4つ上の写真参照),吹き込む風でカーテンが大きく捲れ上がっていたそうです(妻談). 『あまりにカーテンが捲くれ上がるので,胡蝶蘭が次女に見えてしまい悪戯されると困るので窓を閉めた』と妻が証言しています. 実際翌朝に屋外をチェックすると,スナップエンドウのエカキムシ防除のためにセットしていた『粘着トラップ』が飛ばされてスナップエンドウ本体にくっ付いており(w),ひっぺがすのに葉が破れてしまいました. この風により,遮光のためにセットしている短いカーテン(4つ上の写真参照)も捲れ上がり,空いている穴(カーテンの柄)に蕾が引っかかってしまい,蕾がもげてしまったと考えられるのです. だって,妻や子供たちが誤ってぶつかってしまった事が原因なら,鉢が動いていたり,ステムが窓に押し当てられた格好になっていたりするはずですが,そのような痕跡は認められなかったのです. そこで胡蝶蘭の置き場所を2階の子供部屋の窓際へ変更いたしました. 『真冬の子供部屋の温度は低すぎる』&『この窓辺には冬越しさせていた植物を置いていたのでカーテンを引く事ができなかった』との理由で,晩秋以降はこの場所に胡蝶蘭を置いていなかったのです. しかし気温が十分上がってきましたし,冬越しさせていた他の植物は全て屋外に出して(遮光のために)カーテンを閉じる事ができるようになりましたので,この場所に胡蝶蘭を置く事が可能になったのです. とりあえずステムが折れた訳ではありませんし,(節から出たステムを含めて)まだ15個以上の蕾が残っていましたので,これ以上被害が拡大しなければ今月末には開花し始め,来月は満開の状態を楽しめるかなぁ~と気持ちを切り替えていたのですが…. 今朝株をチェックしたら,残った蕾の中で一番大きかった『3番目の蕾』ももげちゃっていたし~! (T_T) あ~ぁ,もしかして置き場所を変えたのがストレスになっちゃったのかなぁ~. 昨年まで毎年開花させていた胡蝶蘭・アマビリスはこんな事になった事が無いのに…. やっぱり同じ胡蝶蘭でも品種毎に耐○○性(○はストレス,寒,病,光 etc.)が大きく違うのですねぇ~. とにかく今後は置き場所をかえず,なるべくストレスをかけないようにして,何とか残った蕾は全部咲かせるぞぉ~. さて,ステムが出ていたもう1つの株(これまたナオリンさんから2007年に戴いた白花大輪の品種)ですが,この2週間で急激にステムが伸びました(現在17cm). 先月末(2009/3/31) 現在(2009/4/16) 下方の葉が垂れてきたのが気懸かりですが(根腐れで水分不足に陥っている可能性がある),単にステムを伸ばすために葉に蓄えられた養分を消費した結果とも考えられます(胡蝶蘭は葉がバルブの役割を兼ねる). なんせ,思いっきり伸びて蕾まで出ていたステムを折ってしまって,株のエネルギーを浪費してしまいましたからねぇ~.w その後新たにステムが出て現在の状態になったのですから,通常よりも株がくたびれても致し方ありません. おまけに根や新葉も成長中ですから,そっちにも溜め込んでいたエネルギーを回しているでしょうし…. 先月末(2009/3/31)の新葉 現在(2009/4/16)の新葉 それならば施肥回数を増やすか,肥料の濃度を上げればいいと思い方がいらっしゃるかもしれませんが(現在は週に1度のペースでハイポネックスハイグレード洋ランの2,000倍希釈液を与えています),根からの給水量が思ったほど上がっていない(ピカソより明らかに鉢が乾く速度が遅い:根腐れで鉢内部に健康な根が少ない可能性あり)現状で施肥回数を増やしたり,気温が十分高くないこの時期に肥料の濃度を上げたりすると逆効果になる(根腐れが進行する)可能性が高いのです. ハイポネックスハイグレード洋ラン とりあえず毎日可能な限りミスティングを行っていますので,何とか気温が十分上がるまでは葉を落とさずに耐えてもらいたいっす! ------ 胡蝶蘭のその後の様子はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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