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テーマ:家庭菜園(59016)
カテゴリ:家庭菜園
永田農法では『中量・微量要素は不要』(正確には『三大要素だけが入っている肥料だけを与えていれば十分』)と謳っている事に対し,それってどう考えてもありえない事であると私は先程書きました.
しかし実際には永田農法では追肥として『三大要素だけが入っている肥料』しか与えていません. そこで私がそのように考えた根拠と,『三大要素だけしか入っていない肥料』で永田農法が成り立つ理由を述べてみたいと思います. 先ず判りやすいのでトマトを例に挙げますが,カルシウムが不足すると尻腐れ病を発症する事が知られています. またあらゆる植物に当てはまる事ですが,マグネシウムがなければ光合成が行えず育成不良に陥ります(葉緑素にマグネシウムが必須であるため). 更にトマトの成分にはナトリウム,鉄,亜鉛,銅,マンガンなどの無機物がありますので,それら要素が必要なはずなのです. 通常それらは土壌から得られるのですが,永田農法では肥料分が含まれない『日向土』等の土と三大要素しか含まない液体肥料(住友液肥2号)を使いますので,一見すると中量・微量要素を与えていない様な錯覚に陥ります. 永田照喜治がすすめる。住友液肥2号 実もの用800ml しかし永田農法には大きなからくりがあるのです. それは永田農法に必須とされている『ケイ酸カルシウム』の存在. 一般的にケイカルと呼ばれており,永田農法では土壌のpH調整のために石灰の代わりに使用します. というか,あくまでpH調整の代わりとしてしか永田農法では紹介していません. 私はこれが『大嘘』だと思っています. まず名前からして『カルシウム肥料としての働きがあるのではないか』と想像できますよね. しかしそれだけではありません. 実はこのケイカル,『けい酸と石灰のほかに苦土、マンガン、鉄、りん酸、ほう素など微量要素を含む、優れた土づくり肥料です』と紹介されているほど,多様な無機物を含んでいるのです! すなわち,永田農法では『ケイ酸カルシウムという微量要素をフンダンに含む物質を原肥として最初に土壌へ散布するので,三大要素しか含まない液体肥料を与えるだけで問題なく野菜が育つ』という事なのです!! 永田さんがこの事実を知らないはずがありませんから,あえて私は上記で『大嘘』と書かせていただきました. 今後書籍を出版する際や公演を行う際には,是非とも正確な情報を発信していただきたい物です. って,単に私が知らないだけで,既に書籍の中に書いてあったり,講演で述べていらっしゃったりするのかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 6, 2009 02:16:22 PM
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