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テーマ:体当たり園芸(785)
カテゴリ:プリムラ
2006年の秋に購入し,今年で3度目の夏越しに挑戦中のプリムラ・ジュリアンの調子が良くありません.
特に黄花単植株の葉が今月初旬頃から急激に劣化して…. 相変わらず蕾は次から次へと上がってくるのですがねぇ~. ちゃんと木陰に置いていますし,2日に1度は給水しているので水切れを起こした事はありません. それなのに,昨年の同時期の株の様子と比べると雲泥の差があります. 昨年の様子(2008/7/28) 昨年は害虫により一部食害を受けていましたが,青々とした綺麗な葉しかありませんでした. それに引き換え今年はマトモな葉が一枚もありません. そこで傷んだ葉を全てカッ~ト! って,殆ど丸裸になっちゃいました.w とりあえず昨年と今年で株の管理方法は同じですので,この差が生じた原因は人為的なものでは無いと思われます. そこで6月&7月(上&中旬)の気温を調べた結果(気象庁の『過去の気象データ検索』を利用 : 当地から一番近い観測ポイントは降水量のデータしかないので,少し離れた地点のデータを使用),6月は今年の方が圧倒的に暑かった事が判明しました(つ~か,昨年が涼しすぎただけという話も…). 平均(日平均) 平均(日最高) 平均(日最低) 2008年6月 22.4℃ 26.9℃ 18.6℃ 2009年6月 23.7℃ 29.3℃ 19.4℃ 特に最高気温の平均値に2℃以上の差があります. おそらくこれが今年の株の不調の原因でしょう. 尚,7月は若干昨年の方が暑かったようです. 確かに昨年の7月は異様に暑かったですからねぇ~. だって上記のいずれの値も7月が8月を上回っていましたから. 気になって過去25年間を調べても,そんな年(7月>8月)は4回しかありませんでした. しかもそれらはここ10年に集中していて…(2001,2002,2004,2008年). これってやっぱり地球温暖化やヒートアイランド現象と関係あるのですかね? さて,そんな不調の『黄花単植株』ですが,何故か寄せ植えにしている『黄花株』と『ピンク花株』は今年と昨年で大差ありません. 昨年の様子(2008/7/28) 今年の様子(2009/7/26) 中央のピンク花株 右側の黄花株 左側の黄花株 ただし良い意味ではなく,昨年も今年も同じように『アマリ調子が良くない』って感じですけど.w ただ写真を見ていただければ判るように,昨年と今年では条件が異なります. 今年は鉢の手前(プリムラの株の間)にアイビーが存在しますが,昨年は何も存在していません. 一見すると昨年の状態の方が有利に思えますが(通風状態が良い&養水分を奪い合う相手がいない),実はそうではありません. 『何も存在していません』と書いたように,その空間には土は存在せず,鉢底石が詰められていただけなのです(↓). マルチングを捲った状態(2008/8/30) 従って根が張れるスペースは昨年の方が少なく,高温で根が傷んだり水不足になったりする可能性は昨年の方が高かったのです(何故そんな状態にしていたかについては,こちらをクリックしてリンク先の記事を御覧ください). にも拘らず,昨年と今年で様子に殆ど差がないという事は,今年の方が外的要因の影響(おそらく高温)が大きいと考えられます. 昨年の7月のクソ暑さを耐えて夏越しに成功した株達ですので,今年も何とかなると思っているのですが,暑さ本番を向かえる前にこの状態である事に一抹の不安を感じます. 昨年のように7月より8月の気温が低くなれば問題ないのですが,果たして一ヵ月後に何株残っているのやら…. ------ プリムラ・ジュリアンのその後の様子はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 11, 2009 02:09:14 AM
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