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テーマ:体当たり園芸(785)
カテゴリ:ガーデンシクラメン
夏越し中のガーデンシクラメンについて,10日ほど前に『今週末 or 来週末に思い切った摘葉をやってみたいと思いま~す!』と書きました.
そこで天気予報を調べてみると,『最低気温は25℃未満で推移するが,最高気温は30℃を超える日が続きそう』と判明~. それなら摘葉を急ぐ必要はありません. 摘葉の目的の1つは『陰葉の除去』にありますが,摘葉後も日陰管理を続けていては,その後に出てくる葉も陰葉になってしまい,折角行った摘葉が無駄になってしまうのです. 従って 『もっと涼しくなる』 ⇒ 『摘葉実施』 ⇒ 『半日陰~日向管理に切り替える』 もしくは 『もっと涼しくなる』 ⇒ 『半日陰~日向管理に切り替える』 ⇒ 『摘葉実施』 という流れが必要なのです. しかし『思い立ったら吉日』で動いてしまう私には,気温の低下を待つ事ができませんでした. 摘葉実施宣言をした翌日(2009/8/29)に,ザックザク切っちゃったのですぅ~! 摘葉実施直前 摘葉実施直後 実に涼しげな状態になったでしょ.w とりあえず『陰葉』を中心に除去しましたが,それ以外にも『茎が短い葉』や『生えている方向が好ましくない(球根上を横切るような)葉』もカットしております. 将来的に綺麗な草姿にする(バランスが悪くなる葉(陰葉等)を取り除く)事以外に,球根へ日光が当たるようにする事も摘葉の重要な目的だからです. 尚,摘葉は茎ごと球根から引っこ抜くのではなく,少し茎を残した状態(5~10mmくらいかな?)になるようハサミで切りました. 球根自体が傷付く事はなるべく避けたかったからです. 残した茎が灰色カビ病発症の原因になる事も考えられますが,定期的に殺菌剤(ダコニール1000など)を散布しているから大丈夫でしょう. ダコニール1000 それに灰色カビ病で植物が枯れちゃうって事は基本的にありませんからねぇ~. 普通は重症化する前に罹患した事に気がつきますし(シクラメンの場合,最初から生きた組織で発症する事は稀で,放置された枯れ葉や花で発症し,その後勢いを増して生きた組織に被害が拡大する),それから処置しても十分回復可能だからです. それより怖いのは,軟腐病や萎凋病. この2つの病気は罹患してしまうと回復が見込めません. 萎凋病は土壌病害ですので,基本的に『根』を物理的 or 化学的(高濃度の肥料を与えるなど)に傷めなければ & 清潔な用土を用いていれば罹患する事はありません. しかし用土に原因菌が存在した場合,水遣りの際にはねた水が球根にかかり,球根の傷から罹患する可能性があります. また軟腐病は球根の傷口から原因菌(Erwinia)が進入して発症しますので,球根自体に傷が付くのは望ましくないのです. だからワザと茎を残して摘葉したのです. とりあえず軟腐病は銅水和剤で防除できますので,有機銅水和剤であるキノンドーフロアブル(5倍希釈液)を摘葉作業直後に球根(特に切った茎の切断部分)へ散布しておきました. キノンドーフロアブル ただしキノンドーフロアブルの適用病害名に軟腐病はありませんけど…. でも,葉腐細菌病は適用病害名に挙げられているので大丈夫なのかな? どうやら症状が出た部位で名称が違うだけで,シクラメンの場合は軟腐病と葉腐細菌病は同じ菌による病気みたいですし.w さて摘葉後の株ですが,その日のうちに『午前中数時間のみ直射日光が当たる半日陰』に置き場所を移しました. その結果,幸いにも葉が萎れる等の症状も出ることなく順調に新葉が成長し,僅か一週間でこんなになっちゃいましたぁ~! 昨日(2009/9/5) 回復,早! 折角球根上部に空間を作ったのに,これじゃぁ~あっと言う間に元の木阿弥になるでしょう. そこで葉組みを行い,3年前に作ったリングを装着しようとしたのですが…. プラスチック製で軽すぎるため,茎で押し戻されちゃって使い物にならなかったのです. そこで家にあった廃材で作り直す事に決定! 先ずは針金を切り取り,適当なサイズに丸めました. これをビニールテープなどで固定すれば良いだけなのですが,生憎ビニールテープが切れていて…. 仕方ないので工具箱の中に転がっていた融着テープで巻く事にぃ~. なんだか結構良い感じに出来たかも.w これを球根上部にセットして完了です. 黒色であるために太陽光で熱くなってしまわないか気懸かりですが,日差しが強くなる時間帯に日向に出すのはもっと気温が下がってからですので,大丈夫であって欲しいと願っておりま~す. 一方,播種株達も同日(2009/8/29)に日陰から半日陰へ移動させました. ただし19株あった中の13株だけです(『好調な株』&『好調か不調かよく判らない中途半端な株』). 残りの6株(不調株)は廃棄いたしましたぁ~! ただ意外にも処分した6株全ての根張りは予想以上に良く,土から簡単に抜けなかったのです. そこで根を引き千切りながら球根を取り出したのですが,根に付いた土を洗い流すと結構な根量があって…. 中には結構新芽が出ている物もあったりして,な~んか処分するのが勿体無く感じましたよ. でも沢山苗があっても困るだけですからねぇ~. 残した13株でも多すぎるくらいですし…. 今のところ,貰ってくれるのが確定しているのは4人だけです. まぁ~一人当たり3つの苗を押し付ければ全部はけちゃうかな.w ------ ガーデンシクラメンのその後の様子はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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