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テーマ:蘭を咲かせましょう!(9189)
カテゴリ:胡蝶蘭
我が家の白花大輪系胡蝶蘭に軟腐病っぽい症状が発生した事を先日報告いたしましたが,その後 患部自体の拡大は認められないものの,基部が傷んだ葉は急激に黄変してしまいました(↓).
症状発覚直後(2009/11/15) 症状発覚3日後(2009/11/18) 症状発覚4日後(2009/11/19) また,鉢から取り出した際に少し傷みが認められていた根も急速に枯れてしまいました(↓). 症状発覚直後(2009/11/15) 症状発覚4日後(2009/11/19) ただ軟腐病状の患部は広がっていないようですので(↓),駄目元で救命処理を実施してみる事に(2009/11/19の会社から帰宅後). 症状発覚直後(2009/11/15) 症状発覚3日後(2009/11/18) 症状発覚4日後(2009/11/19) だってこのまま放置していてもジリ貧なだけですからねぇ~. もし上手く株が復活してくれれば儲け物です. さて,先ずは枯死した部分とその周辺部をザックリとカット. 黄変中の葉は数日中に自然落葉しそうな状態でした(葉の基部ある落葉ポイント-落葉する際,必ずそのラインから取れる節部分-に切れ込みが発生していた)ので,ハサミを使わなくても簡単に除去出来ちゃいました. 葉の黄変は葉に蓄えられた養分が株本体に再吸収中であることを示しますので,少しでも長く残して置いた方が株にとって好ましいのですが,葉を残すと次作業が行いにくいですし,(既に節がぐらついていた為)今後の養分再吸収がどれだけ効率的に行われるか疑問でしたので,思い切ってもぎ取ったのです. 続いて株は薬浴へ. ダコニール1000の1000倍希釈液に浸漬です. ダコニール1000 実は『真の軟腐病(細菌性)』であればストレプトマイシン(ヤシマ ストマイ液剤20等)しか効果のある薬剤はありませんが,『悪臭がしない』&『葉の軟腐化速度が遅い』等の理由より,細菌性の軟腐病ではないと判断したのです. ヤシマ ストマイ液剤20 そこでフザリウム菌やリゾクトニア菌による疾病の可能性も考慮し,念の為『ダコニール1000』を用いたのです. どれくらいの時間が適切か判りませんでしたので,てきとうに30分ほど薬浴させました. そして室温放置でシッカリ乾燥させて次ステップへ. 用意したのは↓. これ,なんだか判りますか? 実はビスダイセン水和剤に極少量の水を加えてペースト状にしたものです. ビスダイセン水和剤 ちょっと調べてみると(真偽の程は判りませんが)軟腐病に良く似た症状が真菌(かび)によって発生するようで,悪臭が無く,細菌性のものに比べると進行も遅いようなのです. そしてその場合はペースト状に濃く溶いたビスダイセンを患部周辺に塗布すれば良いと書いてあったのです. そこでペースト状に調製した上記のビスダイセン水和剤を患部&切除部周辺に塗布して作業終了~. さて問題は今後の管理方法. 暫くはこの状態のままミスティングだけでやり過ごすつもりでしたが,マトモな葉が無い(成長が止まった新葉と葉焼けを起こした葉が2枚)ので,早く施肥を再開しないと拙い気もします. だって施肥を行わないと,新根が出てくるにも,新葉が成長を再開するにも,今ある葉に蓄えられた養分が消費されるわけですから…. でも根を湿らしてしまうと発根が促進されませんし…. な~んて悩んでいる内に,残した葉の1つ(一番下の葉)が株元から黄変し始めて…. って,良く見たら葉が基部から取れかかっているし…. そんでもって,もう一つ上の葉も基部から落ちる準備に入っているみたいで…. こりゃぁ~もう駄目っすね. ちゅ~事で,植え付けを急いでもを無駄にしてしまう恐れがあるため,当初の予定通り裸のまま管理することに決定! とりあえずあと10日間は様子を窺い,その間に根が動き始めるか,新葉が成長を再開すればその時点で植え付けを行いたいと思います. 尚,ステムらしきものが顔を出したピカソですが,もうハッキリとそれがステムであると判るようになっています. 相変わらず どの葉も皺がよってダラ~ンと垂れていますが…. まぁ~ここまで葉が劣化してしまったら元の状態には戻りませんので仕方ありません. 来春までに多くの葉が下から順に落葉していくでしょう. 今後は新葉(↓)に注目し,成長が確認できるようならステムをそのまま育て,成長が認められなければステムを除去しようと思います. ただこのステムを廃棄してしまうと,今シーズンはもう開花しそうな株が無いのですが…. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ と思っていたら,アマビリスの植え込み資材の中に緑の物体が! 判りにくいので植え込み資材を少し除去して確認すると…. もう完全にステムっす!! いやぁ~まさか落葉しまくりで葉が少ししかない株にステムが上がってくるとは思いませんでした. さすが原種は強いっすねぇ~. もしかして『ピカソの葉の萎れ』と『アマビリスの落葉』が急速に進んだのは,ステムを株内部で作るためだったのかな(胡蝶蘭の葉はバルブの役目がありますので…)? ------ 胡蝶蘭のその後の様子はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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