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テーマ:蘭を咲かせましょう!(9193)
カテゴリ:胡蝶蘭
11月下旬にステムの存在が確認された胡蝶蘭・アマビリスの子株1号ですが,その後も順調にステムは伸び続け,先週末の時点で約9cmに達していました.
そこで仮支柱を立てて誘引作業を行いました. 早め早めに誘引していかないとステムが上方へ伸びず(前方へ伸びてしまう),見栄えが悪くなってしまいます. また,誘引が遅れてしまうとステムが固くなり,無理に誘引するとステムが折れてしまいます. 更に,ステムが前方に伸びてしまうと,ふとした弾みで傷つけてしまう確率が高くなります(最悪の場合,ステム全体が枯死する). 過去何度も失敗しているので,いいかげん同じ轍は踏まないようにしなければなりません. とりあえず今後はコマメに誘引作業を実施するつもりです. それにしてもアマビリスのステムは柔らかくて扱いやすいです. 昨シーズンはアマビリスにステムが出なかったので比較が出来なかったのですが,ピカソや大輪白花種(品種名不明&約4週間前に枯死)のステムとは全く固さが異なります(昨シーズンはピカソ&大輪白花種にステムが出現). 今シーズンはピカソにもステムが出ているので直接的な比較が可能なのですが,まだ5cmにしかなっていないピカソのステム(↓)よりも,既に9cmに達したアマビリスのステムの方が遥かに柔らかいのです(ステムは成長が終わった部分《基部に近い部分》からドンドン固くなる). さすがに原種だけあって,アマビリスはいろんな意味で育てやすいのだなぁ~と再認識致しました. これだけ気温が下がっても株本体の成長も止まっていませんしねぇ~(秋季の2度にわたる緊急植え替えによる悪影響で,カナリ動きが鈍いですけど). 子株が出て結構簡単に増えますし(子株が出るのは親株の成長点に不具合がある場合が多いのですが…),『てきとう』な私にはうってつけの品種だと思います. 子株1号から出た孫株 現在(2010/1/9) 約4週間前(2009/12/11) 『子株1号から出た孫株』は3号のスリット鉢(プラ鉢)で育成していますが,それなりの速度で新葉(左側の一番上の葉)が成長しています. 兼弥スリット鉢 モスグリーン 一方,ステムがなかなか伸びないピカソはと言うと…. 葉や根の成長が認められないばかりか,更に葉が減ってしまいました. しかも落葉したのは下葉ではなく,途中の葉(上から3枚目,下から6枚目)で…. 落葉前-約4週間前(2009/12/11) う~む~. 下葉から順に黄変して枯れ落ちるのは単純な新陳代謝ですが,途中の葉が枯れるのは一般的に良くない兆候です(病気や何らかの生理障害). もしかしてカナリやばい状況なのかな? ただこの葉,株が元気だった頃(=秋の緊急植え替え前で,全ての葉に張りがあり,新葉が順調に成長していた頃)から少し様子が変だったので,残っていた葉の中で真っ先に落葉しておかしくなかったのかもしれません. ブログを読み返してみると,アマビリスや白花大輪種でも同じような事があったようですし(覚えちゃいねぇ~w). とりあえず残っている葉も状態が良くない(萎れ気味&色が薄い)物ばかりですので,間違いなく今年の成長旺盛期(6~9月)中に全て落葉して新葉と入れ替わるでしょう. ただし胡蝶蘭の成長速度は遅いので(新葉が出て完成するまでに成長旺盛期で1~2ヶ月必要&一枚ずつしか葉は成長しない),確実に葉数が減る事になりますが…. でも下から数えて1~3枚目の葉は5月初旬までに落葉していてもらいたいっす! だって下葉が邪魔になって,株を鉢内部にシッカリと押し込む事が出来ないのですよぉ~. 現在,根量が少ないにも関わらず植え込み資材から出た地上部が大きく,株自体が傾いている(斜め方向に成長していた)影響で重心が高く,株が少しぐらついています. 植え込み資材にミズゴケを使っていれば鉢の奥まで株を入れなくても問題なくホールドされるでしょうが,空隙の多い発酵バークを使っているので,株のバランスが悪いとどうしても株が傾いて浮き上がってきてしまうのです. ニュージランド産水苔 500g 花ごころ 洋らんバーク12L そうならないくらい植え替え時に発酵バークを鉢へギュウギュウに押し込めばよいのですが,そうすると必然的に根傷みが激しくなります. 元々根が傷んでの植え替え(&冬期に寒さで根が傷む事を防ぐために行った植え替え)でしたし(植え込み資材が不適切で再度植え替えを実施),植え替えを行った時期が悪く(胡蝶蘭の成長が鈍くなる時期)根を出来るだけ傷めたくなかったので,少し甘目にバークを詰めざるを得なかったので仕方ありません. そんな訳で来春(GW頃)に植え替える予定ですので,その時までに植え替えしやすい姿(w)になっていてもらいたいものです. ただしそれまでピカソが存命しているか判りませんけど…. 尚,現在は素焼き鉢を用いていますが,植え替え時に駄温鉢へ切り替えるつもりです. 胡蝶蘭育成に当たり,水持ちが良いミズゴケを用いた場合は素焼き鉢が最適なのですが,水持ちが良くないバークを用いた場合はプラ鉢やビニールポットを用いるのが一般的なのです(素焼き鉢だと鉢内部が乾きすぎる). しかしプラ鉢は軽いため,どうしても重心が高くなり,株が倒れやすくなってしまいます. そこで前回は素焼き鉢の鉢底に少量のミズゴケを敷いて鉢内部の保水力を高めて使用してみたのですが,ミズゴケがあまりに少量だったため,保水性を高める効果は殆どありませんでした(鉢底から固形肥料がこぼれ落ちる事を防ぐのには十分役立ちましたけど). そこで素焼き鉢よりも保水力があり,素焼き鉢同等の重量がある駄温鉢に白羽の矢を立てたのですが,果たして上手くいくのかな? ------ 胡蝶蘭のその後の様子はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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