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2007年09月21日
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カテゴリ:米軍基地
(以下西日本新聞より転載)

海自補給艦 給油量発表の4倍 米海軍公文書をNPO法人調査 空爆に転用の疑い
 特定非営利活動法人(NPO法人)「ピースデポ」は20日、イラク戦争直前の2003年2月、インド洋で活動する海上自衛隊補給艦が米空母キティホークに間接給油した量は約78万6000ガロン(約2970キロリットル)で、当時日本政府が発表した量の約4倍だったことが米海軍公文書で明らかになったと発表した。

 当時、防衛庁(現防衛省)は「給油量は20万ガロンで空母1隻のほぼ1日の消費量。イラク攻撃に使うことはあり得ず、テロ対策特別措置法の給油対象として問題ない」と説明していた。

 キティホークは給油の約20時間後にペルシャ湾へ入り、3月20日開戦のイラク戦争では空爆攻撃に参加。海自が無償提供した燃料が軍事行動に転用されたとの疑念が深まり、新内閣が臨む臨時国会でも取り上げられそうだ。

 航海日誌の分析で、給油地点がイラン沖のホルムズ海峡近くだったことも判明した。

 間接給油は、03年5月、横須賀基地(神奈川県横須賀市)に帰港した米海軍第五空母群司令官が認めたことで発覚した。

 ピースデポの梅林宏道代表によると、海自補給艦「ときわ」が03年2月25日朝(現地時間)、米補給艦「ペコス」に約79万ガロンを給油。ペコスは同日夕、キティホークとの給油地点に直行し、同艦と同行の巡洋艦に給油を実施した。

 ペコスからキティホークへの給油量について、日本政府は約80万ガロンとしている。

 梅林代表は「別の米公文書によると、通常型空母の1日の燃料消費量は約11万ガロン。ときわの給油量は約1週間分の燃料に当たる」としている。

 防衛省の増田好平事務次官は「内容が分からないのでコメントは差し控えたい」と述べた。

=2007/09/21付 西日本新聞朝刊=
2007年09月21日01時27分





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Last updated  2007年09月21日 07時49分01秒
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