hiryuの写真日刊紙

悪役・石原といえば誰の脳裏にもまず思い浮かぶのは、石原慎太郎東京都知事だ。
あの、人を人とも思わない傲慢な態度、人の金は自分の金自分の金は自分の金だと声高に主張する拝金主義、汚染された土地にわざわざ市場を移転しようと暗躍する思いつき政治、オリンピック誘致などという２０年以上も前に破綻した大企業優遇の利益誘導イベントを恥ずかしげもなく２１世紀の今日に展開してみせるその時代錯誤ぶりには、悪役ナンバーワンの称号を与えねばなるまい。
いや、それはそれで決して間違っていない。
だが、ある日ぼんやりとテレビを見ていたところ、私は素晴らしい悪役・石原を発掘したのだ。
写真をご覧いただきたい。
じつに、ふてぶてしい悪役面ではないだろうか。
この面をみていると、お前は生まれついての悪役なんだと叫び出したくなるほどである。
ＮＨＫ連続テレビ小説「どんど晴れ」で岩手の老舗旅館を乗っ取ろうとする悪役を演じている石原良純である。
老舗旅館の世間しらずのお坊ちゃまに、言葉巧みに近づき、株券を騙し取り、その旅館を乗っ取ろうとする詐欺師の役である。
見れば見るほど、親父そっくり、傲慢さ・拝金主義・そして言葉巧みな詐欺師ぶりには石原慎太郎を彷彿とさせるものがあり、見ていて気分が悪くなるほどである。
恐らく、ＮＨＫ内部にも根強い反石原派が存在していて、世間に対する警句としてこのような配役をしているのではないだろうか。
願わくは、悪役にはそれにふさわしい無様な死に方を用意していてほしいものである。