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カテゴリ:政治
週間『前進』より転載
相模鉄道労組 「96時間スト」をつきつけ 40人の正社員化実現 暮れの押し迫った12月21日夕刻、相模鉄道・西横浜駅の構内において700人を超す結集で秋闘勝利総決起集会が開催された。 相鉄労組の秋闘要求項目は「非正規社員の正社員化」「賃金格差の是正」「年齢別最低賃金保障の適用」など7項目だ。この日までの団体交渉では、ゼロ回答。16日からストライキ予告の駅頭宣伝、電車内のつりポスター、沿線地域全体に新聞折り込み、この何十万枚もを労組が宣伝した。各電車内のスポット放送も始められた中での緊迫し熱気あふれた大集会となった。 内山委員長のあいさつと青木書記長の経過報告で、「87%のスト権を確立し、82回の交渉もゼロ回答。よって24日の始発から96時間ストライキを決定し、通告した」「とりわけストライキ突入前に、会社側が地労委にあっせん申請をしたきわめて異例の暴挙は断じて許せない。しかもバス分社化を認めない組合が悪いなどというマスコミへの記者会見は、組合員の分断攻撃だ。固い団結で闘おう」と檄(げき)が飛ばされた。 この日、支援労組は私鉄関東地連をはじめ県交運、教組、11月に2波のストライキに決起した全駐労などの各労組が関東全域から結集した。相鉄労組への激励電話は、先の04年3月ストライキ突入時に比べても格段に増えている。 決意表明に立った現場支部の代表は「非正規職員の正社員化要求へのかたくなな拒否は、正規職の労働条件劣悪化の狙いで許されない。バスと電車の労働条件は一体だ。年休がとれない。労基法違反の時間外労働。いざ決戦へ、秋闘勝利へ、断固闘う」と述べた。 集会宣言は「非正規の正社員化要求は、今日の不安定な雇用情勢が1700万人の不安定雇用労働者を創出し、労働者の生存権すら否定しかねない状況を打破するためにも、労働組合が先頭に立って取り組むベき課題である」ときっぱり言い切ってストライキ突入の意志を固めた。 この総決起集会の勢いと、さらに全組合員の腕章着用行動など、闘う意志と団結を強化したことに対して22日に会社側は雇用3年を超す40人の非正規職の正社員化をはじめ、組合要求どおりの回答を行った。ストライキは回避されたが、労働組合の存在意義と組合員の団結は高まった。動労千葉が示すように、労働組合と労働者が歴史の最前線に登場する08年を、強く確信させるものだった。 (神奈川・橋本弘) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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