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カテゴリ:原発
第23回「4.9反核燃の日」全国集会 アピール 日本原燃の六ヶ所村再処理工場では、2006年3月から続けてきた試運転で、ガラス固化溶融炉の致命的な故障がありながら、試運転第5ステップ(最終試験)を2月14日より強行し、3月31日には使用済み燃料のせん断を再開しました。 そこで現在も、原燃はせん断のたびにクリプトンやトリチウム等の放射性物質を大量に垂れ流しています。 人材派遣会社からの派遣社員等、協力会社を含めて約3千人の交代勤務で進められる第5ステップ試運転の終了目途から、総工費約2兆1,930億円の再処理工場は、しゅん工が本年2月から5月に延期されました。(2月25日に12回目の延期を発表)。 しかし昨年11月に開始したガラス固化体製造試験はガラス固化体57本を製造したものの「溶融炉の底に金属がたまり、容器への充てんに時間がかかる」ため、製造は現在も中断したままです。原燃は今月にも「炉内状況が悪化する前に底をかき混ぜたりすることで、安定した運転は可能」としていますが、東海再処理工場で不十分さが明らかとなった技術を克服することは容易ではありません。私達は安易な妥協を許しません。 しかも再処理工場の敷地内外では陸海域ともに断層が散在しています。耐震設計上考慮すべき活断層とされる(Ss対象)の「出戸西方断層」は敷地内の「f-1断層」に、沖合いの大断層「大陸棚外縁の断層」も敷地直下に伸びている可能性、さらには東京電力が活断層か否かを再調査中の「横浜断層」と、再評価に揺らぐ六ヶ所再処理工場の耐震問題は、これからが正念場です。 再処理工場では日常的に大量の放射能が放出されるばかりか、臨界事故や爆発事故などの危険性が伴います。日本原燃に環境を放射能で汚染する権利はありません。 さらに青森県議会が「青森県を高レベル放射性廃棄物最終処分地としないことを宣言する条例案」を否決したのは、青森県が県民の側に立っていないことの証左です。 私たち「止めよう再処理!全国実行委員会」は「再処理施設におけるアクティブ試験」即時中止と、六ヶ所再処理工場計画の撤回を求め、闘いつづけることをここに宣言します。 2008年4月12日 第23回「4.9反核燃の日」全国集会 参加者一同 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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