|
カテゴリ:政治
[1]11月21日(金)、アジア記者クラブの講演会で広瀬隆さん(作家)が
「アメリカと国際金融マフィア、そして日本経済」と題して話された。 広瀬さんは『赤い盾 ロスチャイルド家の謎』(1991年集英社)の 書籍等で知られるように、米国に詳しいし、経済にも(原発は当然 にも)詳しい多才の人だ。当日のレジュメ(13頁)と話のさわりを紹 介したい。他の新聞・雑誌では読めない・聞けない貴重な話なので。 [2]結論のいくつか(レジュメの1頁目) ・原油価格はバレル50ドルが上限 ・諸悪の根源はグローバリズムにある ・東証の大金(時価総額)は吹き飛んだのではなく、 国際金融マフィアの懐に入った ・アメリカの不動産バブル(サブプライム・ローン)崩壊は 5年前に予測できた ・リーマン・ブラザースは、FRB、軍需産業と深い関わりを 持ってきた ・公的資金投入による金融危機救済は、世界にとって無意味な 自殺行為である ・穀物相場も原油価格と同じく人為的騰貴にすぎない ・金価格の異常な高騰が、金融マフィアの間における世界経済の 崩壊(将来の暴落に対するヘッジ)を明確に示してきた ・グラス・スティーガル法の撤廃が、致命的な意味を持っている(この 法律は銀行と証券の分離を決めた法律) ・すべての経済腐敗は、数字でなく、人間関係から解析されるべきである… [3]・現在あるのは、国際的金融危機ではない。国際的金融腐敗 であると断言。原油価格の高騰はその好例。 中東での原油採掘原価は1バレルが高くても8ドル、地域によっては 3ドルという。ただみたいなものだ。 ・犯罪が犯罪にならないように制度を定めているのが、 現在のアメリカの金融システムである。 ・絞首台に送られるグリーン・スパン(連邦準備制度・米国の中央銀行) 前議長-米国の風刺漫画より ・オバマの「政権移行経済顧問委員会」のメンバーは、 クリントン政権のワル(前科・犯罪者)がゾロゾロいる。 オバマに意思があっても、このメンバーの構造ではオバマは どうすることもできないようにみえると説明。 ・日本はアメリカの奴隷国家 ・グローバリズムとは地球規模の経済大合同によって、 富裕層が貧困者から搾取する巨大なメカニズムである。 [4]なお、広瀬隆さん関連として、次の2つも紹介します。 1.『六ヶ所村の再処理工場反対運動の展望』 小冊子(たんぽぽ舎刊、頒価400円)2008年9月発行 2.「もんじゅ」の危険な話-「日本の核武装計画」(9月18日 神奈川での広瀬隆さん講演テーマ)-月刊「核開発に反対する 会(槌田敦代表)ニュース17号(11月)」1~6頁に掲載 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年11月26日 22時29分47秒
コメント(0) | コメントを書く
[政治] カテゴリの最新記事
|