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カテゴリ:戦争
あれからもう8年もの月日が経過した。
世界の金融の中心地ニューヨーク・マンハッタンにある世界貿易センタービル北棟と南棟そしてペンタゴンに相次いで民間旅客機が突入し、3000名近い人たちが犠牲となった2001年9月11日はまるでずいぶん昔のことのように思える。 ここ数日、9/11を特集しているテレビ番組が流されているが、それを見ていると、衝撃的な映像には胸が痛む。 その日、貿易センタービル内にいる人たちから、消防署に救助を求める多数の緊急電話が入るたびに、係員はその場に留まるようにと説得している。 誰しも、あの巨大な世界貿易センタービルが、たかだか1機の旅客機の突入で崩壊してしまうとは当初、想像だにしていなかったのである。 実は高層ビルへの航空機の激突はこれが初めてではない。 1945年7月28日に日本本土初空襲で名をはせたB25爆撃機がエンパイヤステートビルに激突し14名の死者を出したことがある。 しかしながら、そのエンパイヤステートビルは60年以上経った今日でさえ、摩天楼としての威容を誇り、倒壊する気配さえない。 世界貿易センタービルが、まるで有能なビル解体業者がビルの適切な箇所に十分な量のダイナマイトを計画的に設置したかのように、ゆっくりと垂直に崩れ落ちるさまは、謀略説を生む要因になっている。 日中戦争が盧溝橋事件を契機として発生したように、戦争と謀略は切っても切り離せない不可分の関係にある。 そして9/11はアルカイダ討つべし、ビンラディン討つべしの熱狂の渦をアメリカに作り出し、アフガニスタン・イラクへの侵略戦争へと雪崩れ込んでいったのである。 古来より兵法で固く戒められているところの2正面作戦をあえて実行したアメリカには、間違いなく己の軍事力への過信があった。 しかし、そのアメリカの野望は完全に潰えた。 今や、アメリカ軍はイラクからの撤退を余儀なくされ、アフガニスタン全土を掌握することさえ不可能な泥沼にと、首まですっぽりとはまりこんでしまったのである。 まさに「驕れるものは久しからず」である。 強大国アメリカの日は暮れようとしているのだ。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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