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カテゴリ:原発
4月14日を起点とする熊本大地震は、日本最大の活断層中央構造線に火が付いたことを意味する。 その地震の規模は、気象庁の想定をはるかに上回るものであり、その直近に位置する川内原発は、重大な危機に見舞われている。 今日現在までの余震は1500回を越え、震度3以上の地震に限っても253回に達している。 周辺の人々の安心安全を第一とするなら、九州電力はまず川内原発の運転を停止すべきである。 にも拘わらず、九州電力は歴史上稀に見る熊本大地震を想定範囲内として、いまだに川内原発1号機、2号機を運転し続けている。 前述の通り、九州電力は熊本大地震における川内原発の運転強行を地震感知器で自動停止として設定してある160ガルを下回ったからと強弁している。 しかし、この感知器には前科がある。 1997年3月26日、川内原発のある薩摩川内市(当時川内市)などで起きたマグニチュード6.5及び6.3の鹿児島県北西部地震、及び1997年5月13日、同じく薩摩川内市などで起きたマグニチュード6.2の第2鹿児島県北西部地震の際、今回と同様に自動停止装置は作動せず川内原発は通常運転を強行している。 いずれの地震も直下型地震であり、最大震度は3月26日の川内市で震度5強、5月13日の川内市において震度6弱を観測した。 川内原発では3月26日の地震では水平方向に64ガル、5月13日の地震では同71ガルが計測されたと九州電力が発表したものの、川内原発からおよそ12km離れた川内市中郷においては、3月26日の地震で444ガル、5月13日の地震で427ガルが気象庁によって計測されており、当該原発との観測値とのあまりの隔たりに、県が公開を要求した結果、当時のデータが公開されたが、そのうち揺れが激しかった箇所は、原子炉格納容器の壁で639ガル(南北方向。5月13日)、外部遮蔽建屋のドーム頂部で602ガル(上下方向。3月26日)、燃料取扱建屋で428ガル(上下方向。3月26日)などであった。 つまり、当然自動停止していなければならない震度であったにも拘らず、運転強行したのは、感知器不良か九州電力の観測データ捏造でしかありえない。 それから20年、20年分だけ確実に老化した原発は、さらに少ない震度で配管破断などの致命的な原発苛酷事故を引き起こす可能性が大であり、川内原発周辺の人々の不安は想像するに余りある。 火が付いた日本最大の活断層の直近で運転している老朽化した川内原発自体がいつ火を噴くか分からないからである。 現地でのシール投票でも川内原発を止めるべきとするものが8割に達したと聞いている。 そして、昨日都内で行われたシール投票でも、川内原発運転に関しては、50票が反対票を投じており、賛成はわずか1票で有る。 これが民意なのである。 九州電力はただちに川内原発1号機、2号機の運転を停止すべきである。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年05月14日 14時42分47秒
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