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カテゴリ:★楽しい子育て 自分育て★
以前、スピリチュアルTVでも紹介させていただきました、
湘南サドベリースクール(そのときの録画はこちら) とうとう見学に行くことができました! そもそも、サドベリースクールのことを知ったのは、 ちょうど一昨年ぐらいだったかな。みつきが幼稚園に行くのをいやがり、 さてこれから、どうしたものか?と思っていた矢先のことでした。 ミクシィの仲間たちの日記から、サドベリースクールの存在を知り、 本場サドベリースクール創始者の著書「世界一素敵な学校」に出逢い、 いままでの一般的な幼稚園、学校のあり方とは違って (もちろん素敵な活動されている幼稚園、学校もたくさんあると思いますが) こどもの魂本来の輝きを大切にする、尊重する、その理念に、 なぜか思わず涙しながら、読んだのがきっかけでした。 その後、湘南サドベリースクール主催の「一般講座」に参加しました。 (ちょうど、日本と本場サドベリーの橋渡しをされている児島さんの 講演も同時に行われる日に、運よく参加させていただきました☆) 児島さんの貴重なお話、そしてサドベリースクールの映像に、 やはり、涙がとまらなくて。 そうやって、話にはうかがって、本でも読んでいたサドベリーですが、 実際に、現場を見学させていただき、いちばん印象に残ったのは、 そのコミュニケーションのありかたでした。 (これは、そしてここからは、あくまで私が見て感じたこと、ですので、ご参考までに☆) 毎日行われるという、ミーティングでのやりとりと、 (なにより、ミーティングが見たくて、朝いちばんから参加させて頂きました☆) 日常のコミュニケーションのすごさ。 スタッフ(サドベリーでは先生と呼ばず、スタッフと呼びます。こどもたち から要望あるとき以外は、スタッフのほうから一方的に教えることはありません)と メンバー(こどもたち)が、ほんとうの意味で、対等に話をしていること。 話が、気持ちが、相手に伝わらなければ、言葉を変えて、 辛抱強く、相手に気持ちを伝え、 相手の意見も、辛抱強く、聞いている、ということ。 (辛抱強く、と感じたのは、あくまで、私自身の感じ方ですが) 違和感を感じたり、いやだとおもったこと、できないことは、 率直に相手に、伝えていること。 説明が必要ならていねいに説明して。とても冷静に。 だから、スタッフがメンバーのこどもたちに対して、 怒ったり、怒鳴ったり、というのはないのです。 たとえばですが、 みつきと、もうひとりのメンバーが、 きゃーきゃー言いながら、追いかけっこをしていました。 ふたりとも、とても楽しそうに遊んでいるうち、 それがだんだんエスカレートしていって、相手の子からみたら 追いかけてるみつきが、しつこく感じたのかな。 最初はその子も「やめて~♪」と言いながら楽しんでいましたが、 だんだん、本当に嫌になってきた様子。 そこでスタッフのひとりが、 「○くんは嫌がっていると思うから、やめたほうがいいんじゃないかなと思うよ」 というような感じで、伝えてくれました。 こういう伝え方を、「I(アイ)メッセージ」というそうですが、 要は、「あなたは ~~ だ」「~しなさい」などど、伝えるのではなくて、 「私は、こう思う」という言い方で、相手に伝えるのです。 それは一般的に、親や先生が注意する、のとはちがって、 とても信頼に満ちて、穏やかなメッセージに感じました。 すると、言われた みつきが、 「でも本当に嫌がっているのか、そうじゃないのか、 ぼくにはわからないんだよ」と答えました。 微妙なその差が、彼はほんとうによくわからない、という感じでした。 スタッフが、どうやって説明したらいいかちょっと思案したあとに、 「やめて~♪って、こんな風に言ってたら、ほんとうに嫌がってはいないと思う。 でも、やめて!!!やめて!!とこんな風に言っていたら、 本当にやめてほしいのだと思うよ」 と、ジェスチャーたっぷりに伝えていました。 すると、「そっか~ うん、それだったらなんとなくわかる」 というような感じで、みつきも、答えてきた気がします。 多くの 親子のやりとり、学校や幼稚園の現場だったら、 「○くんが嫌がっているから、やめなさい」で終わってしまうと思います。 それを、こうやって、ていねいにコミュニケーションを重ねてゆくやり方・・・ そういう投げかけをされたときって、こどもも尊重されている というのが良くわかるのでしょうね。 こんな風に答えるんだなぁ~なんて思ったりしました。 あと、こんなこともありました。 メンバーのひとりが、いっしょに遊んでいたメンバーに対して、 戸口をさっと閉めて、「外に出るときは言ってね!!ぼくが開けるから。 勝手に出ないでね」というようなことを言ったとき。 それを聞いていたほかのメンバーたち、何人かが、 「外に出たければ、自由に出ていいんだよ~」と、 すっとフォローをしたんです。 自分に関わることじゃないのに、それもみんな、 それぞれ 思い思い、ゲームしている最中だったりするのに、 すっと自然にフォローの言葉が出ることがすごいな~と思ったりしました。 それも、相手を責めるでもなく、ただ単にこう思うよ、という言い方で。 相手を尊重する、ていねいなコミュニケーション。 結局この日は、終日、スクールに居させていただいて、 (みつきがすっかり気に入っちゃって) そのコミュニケーションの場に、 どっぷりどっぷり触れさせていただきました。 頭でわかっていたつもりだったけど、 今までの人生で、そして、大人と子どもの関わりのなかで(自分自身もふくめ)、 こんなていねいなコミュニケーション、見たことなくて、 (瞬間的にはあっても、こんな終日、ずっと長く続くことなんて・・・) 頭のなかの脳みそが、ものすんごくびっくりしてる感覚でした。 かーーーっと熱くなりっぱなしで、家に帰っても、頭がほってっている感じでした。 コミュニケーションに関する脳みそが、 カルチャーショック受けてた、そんな感覚でした。 以前、「一般講座」でお話いろいろ聞いたあと、こどもに対して 「~しなさい」という命令口調はやめよう、と、それだけはやってみていたのですが、 (もちろん無理ない範囲ですこしずつ)現場を知るってこういうことかと、改めて驚きました。 百聞は一見にしかず、というけれど、 本当にその通りだなと思いました。 まだしばらく、頭のなか、落ち着くのにすこし時間かかりそうですが、 ものすごく貴重な体験をさせていただいたと思いました。 こういう、コミュニケーション、 日々のひとつひとつの積み重ね。 それってものすごく地道なこと。 でもこのひとつひとつが積み重なって、 ひとりひとりのなかに、お互い尊重している、されている、 その思いが、感覚が、積み重なっていったとき・・・ 個人だけでなく、社会、そして世界へと、 ものすごく大きなうねりとなってゆくのだろうと。ひしひしと感じました。 スクール終了後、そのようなことを、遠いむこうを眺めながら (子供達の将来、世界の将来、みていらしたのかな・・・・?)、 熱く語ってくださった、きむさとさんとのおしゃべりも、とても印象的でした。 終日みなさんとごいっしょさせてもらって、 スタッフはとても根気がいるお仕事だと思いました。 でもそのていねいな、ひとつひとつの積み重ねの先に、なにがあるか、 そこまで見すえた、スタッフみなさんのまなざしには、熱い意志が感じられました。 そしてその意志があるからこそ、日々こうやって続けていられるのだとも。 勝手ながら、そんなことを感じたりしました。 ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ サドベリースクール参考図書 湘南サドベリースクール ファウンダー兼スタッフ きむらゆきさんの著書 「日本で、サドベリー ~教育もステキに選びたい~」 本場サドベリースクール創始者 ダニエル グリーンバーグさん著書 世界一素敵な学校 自由な学びが見えてきた 日本のサドベリースクールについての本 自分を生きる学校 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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