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カテゴリ:★楽しい子育て 自分育て★
「まっくろくろすけ」黒田さんの講演会のあとは、懇親会があって、
みんなで輪になって、黒田さんへの質問やシェアタイム☆でした。 そのとき出た質問いくつか、シェアします☆ (私の覚えている範囲なので、言葉とか、微妙に違ってしまって いるかもしれないのですが・・・参考までに・・・☆) 食事について Q.ビーガンの職人さんになったというメンバーがいましたが、 みなさん、そういう傾向の食事の方が多いのでしょうか? (こどもの好きなものを好きなように食べさせることについて、 心配がある、親御さんからの質問でした) A.そういう方も多いけれど、みなさんがそうとは限りらず、ご家庭それぞれです。 また、家庭でそういう食事をされていても、こどもたちは食への好奇心旺盛! 新しい味覚を試してみたい☆というのは、とても自然なこと・・・ 安いから~☆と、ファーストフードのハンバーガーを食べるメンバーや、 カップラーメンを買って食べるメンバーもいます。 好きなものを好きなだけ食べてみて、自分自身が、やっぱりこういう 食事がいいなぁ~と思えば、それに戻るし、ある程度の年齢になってくると、 今度はお肌も気にしたりしますから・・・それで、食事を見直す場合もあります。 毎日の家庭の食事があくまでベースだから、家庭での食事がいいものであれば、 味覚のベースはできているから、とくに心配されなくてもだいじょうぶだと 思っています。 テレビについて Q.こどもがテレビをずっと見がち。スクールでは、基本なにもせずに こどもを見守るということですが、親として、家でどうしても、 あれこれ言いたくなってしまいます。 小学校高学年ぐらいのお兄ちゃんならまだしも、下の子(3歳ぐらい) がお兄ちゃんにつられて、ずっとテレビを見ていると、これでいいのかな、 と思ってしまいます。どうなんでしょうか? A.もし、親御さんが見たいテレビがあったり、ほかの家族が見たい ものがある、というのであれば、けっしてがまんすることなく、 それを伝えて調整することは大切ですが、ほかの家族になにも 問題ない範疇なら、見たいだけ見ることは、ぜんぜんかまわないと思います。 テレビの情報から受け取る、ということがその時期とくに必要なのかも しれませんし、だからといって、それがずっと続くともかぎりません。 テレビとは別ですが、こんな例もあります。 あるメンバー(中高生ぐらい、だったと思います)が、自宅にて、 親御さんがテレビを見る時間帯のあとに、自分はゆっくりとみたい、ということで、 夜遅く~深夜にかけて、テレビを見たり、ゲームをしたり、という習慣がついて、 昼夜逆転した。 それで、スクールに来ても、ほとんどずっと寝ている・・・というのが 1年半ぐらい続いて、本人が、これではスクールに来ていても、 ほかの友だちと遊べないし、つまらない。と気づいて、 それで、昼夜逆転が戻った、そんな例もあります☆ Q続き でもそれは、ある程度の年齢のお子さんですよね? まだ小さな子は、あるていど、親が調整する必要もあるのでは? 「お兄ちゃんはいいけれど、あなたはまだ小さいのだから・・・」 と、つい言ってしまうのですが・・・ A. それも問題ないと思います。 ひとつ気になるところは、お兄ちゃんはいいけれど、と伝えることは、 あなたはまだ自分で考えることができないよ、ということを 暗に伝えることになってしまうので、そのあたりはもしかしたら 伝え方を工夫されたほうがいいかもしれませんね。 ゲームやテレビの見すぎを心配される親御さんは多いですが、 もしそれが、親が見てくれないとか、そういう理由でなければ、 とくに気にされる必要はないと思います。 (もし、そういう場合にも、こどもをどうこうする必要はなく、 もうちょっとここをこうしたらいいなと思う点があれば、 親のほうがそれを変えるだけで、いいと思います) デモクラティックスクールを、立ち上げてみたいと考えられている方 からも、いくつか質問がありました。 運営について Q.デモクラティックスクールの運営にかかる費用について。 A.まっくろくろすけの場合。 ☆収入☆ 学費 18人のメンバー 400万/年 ☆支出☆ 家賃: 70万/年(300坪畑つき→月に6万5000円) スタッフ: 基本的に日に2人体制 近所のパートさんの時給ぐらい ×2人×年間190日 これで支出も、だいたい400万円になりますが、学費以外の収入・・・ 一般の方の見学費、勉強に来られる方の研修費、週末の貸し館料、などがあります。 Q.デモクラティックスクールを作る際の、注意点、アドバイスなどありますか? A.最初、情報発信をして、同じような思いを持つ仲間を募ること、から。 ↓ 最初の中心となる その3~4人ぐらいは、デモクラティックスクール について、かなりしっかり理解しておく必要がある。 (あとから入るひとたちは、理解がなくとも、なんとなくよさそう、 と思って、入ったあとで、その理念や内容を知っても遅くはないけれど) ↓ プレスクールをはじめる。そこに集まる方のなかで、 ある程度メンバーがまとまってきたら、本格的に始動。 まっくろくろすけの場合、4家族10人からスタート。場もまだしっかりして いないのに、よく来てくださったと今になって思うが、元々、ママさんたちが、 市民活動など精力的にされていらした方ばかりで、自分たちで作っていこう! とかなりの意識を持って入ってくださったので、うまくいったのだと思う。 メンバーは、もちろん5人でも10人でも、始められるが、「環境」は大切。 やってから次第に大きくしてゆく、というのももちろん手ですが、親御さんは、環境も よく見られますから、できたら、いい環境を用意される のがいちばんだと思います。 本場のサドベリースクールも、あれだけの規模(180人)なのは、最初から、 大きな場所としっかりした環境を選んだからかもしれません。(サドベリーの場合、 7家族でスタート。スタッフは親御さんたちが15年間無給でがんばってきた。) スクールの地域とのかかわり 以前、講演会をひらいたら、300人ぐらいの方が集まってくださったり したので・・みなさん、関心は持ってくださっていると思います。 いろいろな形で発信はしているけれど、地域の方のなかで、 勘違いされてらっしゃる方も、もちろん中にはいらっしゃいます。 デモクラティックスクール、という名前から、 外国のなにかを学ぶスクールと思われていた方とか、 不登校のこどもたちのためのスクール、というような認識の方も いらして、「こんな元気なこどもたちが、学校ゆけないこどもたちとは おもえないわ」と、明るく声をかけてくださる、ご近所の方がいたり・・(笑) ほしのたねにお子さんが通われている、親御さんからのシェア。 Q.デモクラティックスクールはいいと思う親御さんはいっぱいいる。 でも、入るまでに、二の足をふんでしまう理由はなんなのでしょうね。 わが家の場合、まずは、夫婦間での話し合いがかなり必要でした。 そのあと、親(お子さんのおじいちゃん、おばあちゃん)には、長いあいだ話を しずらかったのですが、こどもと会うたびに、「学校はどう?」と聞き、 こどもたちも返答に困っていたので、これはこのままではよくないと、 両親にも、きちんと説明しました。 ですが、やっぱりあまり理解されなくて・・・・ A.まわりの方に理解してもらう際、相手の方の理解しやすい言葉で、 方法でお伝えするとよいかもしれませんね。 うちも(黒田さんの場合も)、親は最初、スクール立ち上げに関して、 素敵な活動と思ってくれましたが、そこに孫が実際入る、 というときは、やはり複雑な心境だったようです。 今でも親には、講演会のチラシをそっと渡したり、テレビに出演する ときはそのことを伝えたり・・・・さりげなく伝えています(笑) たとえば、おじいちゃん・おばあちゃんでしたら、 「図書館にも、デモクラティックスクールについての本があるよ」と伝えたり、 その方の理解しやすいものから、お伝えするといいかもしれませんね。 ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆~ 親御さんのなかには、こどもとの関わり、まわりの方との関わりについて、 すこし感情的になられていた方もいらっしゃいましたが、 どんな質問の際にも、ぶれずに、あたたかなまなざしとともに 答えられている黒田さんの、姿勢、 そして、やはりどんな場合にも、こどもたちに対しても、親御さんに対しても、 信頼にみちたまなざし でみつめられている、黒田さんがとても印象的でした。 デモクラティックスクール「まっくろくろすけ」のホームページ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.10.03 05:43:04
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