自然のリズムとともに　ゆったりと・・・☆

そして、いざトイザラスの店内へ！！

ＧＷ中だからか、お店の中は、

家族連れで　とてもにぎわっていました。



「レゴ・コーナー」はすぐに見つかり、電話で問い合わせて

教えてもらった　ワニの入ったセットも、すぐに見つかりました！！



・・・・が。



それを見せると、息子ちゃんが、真剣な顔つきで

「これじゃない」と・・・・



えーーー？！



大きいサイズの、値段が高いほうのワニは、すぐに見つかりましたが、

レゴ・コーナー全部探しても、

「小さいワニ」というのは、そのセットしか見当たらず・・・



「でも、これじゃないんだよ

　この、大きいワニの、このパーツがないと、意味がないんだよ！！」



そんなこと言われても・・・・私にはよく事情がわかってなかったし。。。

息子ちゃんにとっては、ワニがほしいのではなく、

ワニに使われていた“パーツ”が欲しかったので、

そのワニでは、全く意味をなさなかった、らしい



「でも、☆が、トイザラスにあるって言ってんだから、絶対あるはず」

と言うので、私も、もういちど冷静になって、探してみました。



・・・・と、商品のサンプルコーナーに、

「大きなワニ」の模型がありました。

その隣に、小さな写真が付いていて、ワニの商品が載っています。



ま、まさか・・・・

☆くん、この小さな写真を、「小さなワニ」と

見間違えたわけじゃないよねぇ。。。。。

するとその脇に、「５８・・・」という数字があります。



☆くんが言ってた、５ひゃく８じゅう　なん円・・・って？！

まさか、この数字？！



その数字は、なんと、「大きなワニ」のほうの商品番号だったのです！！



☆くんがこれを勘違いして、「ミニ版のワニがあった、

そして値段は５ひゃく８じゅう　何円かだった」と、

息子ちゃんに教えてくれていたのでした！！



おととい、☆くんが教えてくれた情報に、

息子ちゃんはうれしさい～～っぱい

胸をはずませ、完全に、小さなワニを手にできるものと思って、

ここまで　小雨の中、はるばる歩いてきた、というのに・・・・



息子ちゃん、いっきに思いが噴出して・・・

「☆があるって、言ってたんだから！！」

「おっかぁも、小さいワニあるって、言ってたじゃない！！」

しばらくその場で、私に怒りをぶつけていました。



私も私で、「だって、このセットだと思ったんだもん！

お店のひとだって、小さなワニはこれだけ、と言ってたよ」

説明したって、息子ちゃんの気持ちがおさまるわけでもありません。



息子ちゃんの気持ちもよーく分かるし、なかなか気持ちが切り替わらないので、

「せっかくここまで歩いてきたのだから、他のものも見ていく？」

と聞いてみましたが、「他のもの見たって、ぜんぜん意味ないしーー！！」


そりゃ、そうだよね・・・・・



気分転換に・・と、お菓子でも買っていこうかと思っても、

「お菓子なんて買っても、ぜんぜん意味ないし！！！」

この場からさっさと立ち去りたい、とでもいうように、

息子ちゃん、トイザラスの出口へとどんどん向かってゆきました。



そして、お店を出たとたん、わぁーーーーっ！！と泣き出しました。

「ワニを買って帰れると、思ってたのに・・・・」

しばらく泣いていましたが、思いっきり泣いて、泣いて・・・

気持ちがおさまったのかな。また、歩きはじめました。



でも少し歩くと、また立ち止まり、

「おれ、歩いて帰る気持ちに　ぜんぜんなれないよ・・・

　こんなこと、思ってもみなかったから、帰る力が出ない・・・」

全身から力が抜けてしまったかのように、しょぼーんとしてました。



「そうだよね、おっかぁもびっくりしたわぁ・・・

ショックだったわぁ・・・」と言うと、

身体をひっくひっくさせて、

「こんなことになるとは、思ってなかったよ・・・

　もって帰れると思ってたのに・・・うわぁ～～ん」

きもちを言いながら、またわーーっと泣いていました。



いつもだったら、手を当てたり、ぎゅーっとする私。

今まではそうしてきたんだけど、

もういまの息子ちゃんは、大丈夫なんだなぁ　ってふと感じて。

すこしはなれたところから、ただ　見守っていました。



しばらくすると、泣きやんで、

「泣いたらすっきりしたわ！そしたら、おなかすいちゃった～～！」

と　ふふっと笑いました。

泣きおわったとたん、おなかすいたって・・私も笑えたわ～



「おなかすいたと言ってもねぇ・・・アメぐらいしかもってこなかったし、

　あたりにお店もないしねぇ・・・」と言うと、

「しょーがないよね。歩くか」と、またてくてく歩きだしました。



少し行くと、今度は「おしっこ、すごくしたーーーい！！」

はてさて、やっぱり　トイレのありそうなお店もないし・・・・

そしたら、草むらがあって・・・よかった～

こういうとき、男の子っていいよなぁと思いました。



帰りは、途中から、道をすこしずらして歩きました。

しずかな住宅街のなか、さつきのお花が　ちらほらあって・・・

雨露にぬれたお花が、はっぱが、

みずみずしくって、すっごくきれいだった



だいぶ街まで近づいてきて、いつも見てる風景も、

なんだか幻想的で、ほんとうにきれいだった。



雨のなかてくてく、ずーーっとずーーっと歩いていたら、

なんだか　すみずみの細胞まで　新しくよみがえったような

そんな新鮮な感覚になって、すごーーくきもちよかった



帰り道は、景色を楽しめる道だったので、案外みじかく感じました。

息子ちゃんも　そう感じたみたい。



家の近くまで戻ってきて、「おやつ買ってく？」というと、

息子ちゃん、うれしそーーに、以前、遠足のときに品切れだった

「ぐみ」を、ていねいにていねいに選んで、

「これにする！」大切に大切に、もってかえりました。



帰ったら・・・家を出てから、３時間ぐらい経ってた！

歩いて歩いて、歩きまくったので、

息子ちゃんも、気持ちがもう　すーーーっきりしちゃったみたい。



家でおっとうに会うと、

「あそんで！あそんでーーー！！！」

きゃーーきゃーーうれしそうにはしゃいでいました。



人生、思ってもみなかった、予想外のこともあるよね

息子ちゃんにとっても、私にとっても、いい経験でした。

なにより、小雨の中　幻想的で　不思議な・・・とても新鮮なたびでした