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2012.05.21
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カテゴリ:☆想いつれづれ☆
昨日は 浅草のおばあちゃんのところに ひとりで遊びにいってきました。

タイトなスケジュールだったのだけど、もう94歳になるおばあちゃんに、

今会っておきたくて・・・迷ったけれど、やっぱり、飛んで行ってきました。

三社祭1

さんじゃまつり2


わたしのこころのふるさとでもある 浅草。

そして、浅草のおばあちゃんち。

両親とおちあって、しばし おばあちゃんちでのんびりしてきました。



おばあちゃと会うのは1年ぶり以上。

はじめて、311のときの話を聞かせてもらった。

おばあちゃんは 地震のとき、お豆を煮ていたんだって。

おばあちゃんちは、小さな小さな たぶん6畳ひと間もないような ふる~いおうち。

木枠の窓から、いつもすきま風 とおりぬけてるような。

壁をさわると ぺこっとへこむので、そのうえから

何重も何重も 紙をぺたぺた 画鋲ではりつけてあるような。

天井裏をねずみが走るような。

おばあちゃんち1 おばあちゃんち2


だから、いっしょにすんでるおにーさん(母のおにーさん)が

とっさに外に出たんだけど、おばあちゃんはのんびりしてたみたい。



「もう何があっても、驚かないよ」と笑って話してくれました。

そりゃそうだよね。東京大空襲のさ中、母を妊娠し、

その中で生んだおばーちゃん だから・・・



急いで逃げるおにーさんに、「私はゆっくりと、ちゃんとひとりで

逃げるから大丈夫。あなたは先に行きなさい。」と言ったそう。

もちろん おにーさんは、それでもおばあちゃんといっしょにいたそうだけれど ね。



面白かったのが、地震以外のおはなし。

おばーちゃんちは、小さな洋服やさんを、おにーさんとふたりで営んでいる。

おばーちゃんは、洋服のすそ直しをするのが、お仕事。94歳でも、まだ現役です。



そのお客さんのなかで、ひとり、毎週いらしてくださってた方がいらしたそう。

「毎週いらしてくださるのだけれど、毎回、屋台の焼きそば買ってきてくださってた。」んだって。

そのお客さんが 最近来なくなって「元気かねぇ・・・」と、

94歳のおばあちゃんが心配していた。

きっと、お客さんのほうがお若いんだろうに・・・ね。



いっしょに暮らしてるおにーさんもだけど、来てくださるお客さんのなかには、

ボウリングされる方が、いらっしゃるそうで。

「ボウリングの景品を、いつもいつも、持ってきてくださるんだよね~」

という話もしてくれた。なんだかすごく、浅草っぽくて いいな~と思った。



そのお客さんが持ってきてくださった“景品”の「タッパー」に、

おばあちゃんお手製の“お煮しめ”をつめて、私にも持たせてくれた。



いまでも、おばーちゃんのお煮しめの味は変わらなかった。

三社祭りのとき、必ず出してくれる、お煮しめ。そしてそらまめ。

ほんとうに美味しかった!!



でも あのころ小さな小さな こどもだったわたしは、

今こうして、こどものおかーさんになってる。

そして そのこどもも、日々どんどん成長してゆく。

昔から、ほとけさまのようなおばあちゃんだったけれど、

このところ、からだ動かすのがやっと。

生きてるのがせいいっぱい って笑うおばあちゃん。



ますます ほとけさまのような ほんとうにおだやかで たおやかな

そして、ほんとに ほとけさまのような しずかな笑顔の

私の大好きなおばあちゃんも いつかは、この世を去るんだなぁ・・・

こうして、時代は流れてゆくんだなぁって・・・

なんだか昨日はしみじみ感じちゃって、

帰りの電車のなか、なぜか涙がとまらなかった。

泣いて泣いて泣いて、気づいたら・・・・ぐっすり眠りこけていた。



今いるところ、今ある暮らし、今出逢えているひとたち・・・・

と、あったかいぬくもり感じながら 今を大切に生きていくのが

ほんとうに大切なこと なんだなぁ・・・

おばあちゃんの生きざまから

なんだかそんなことを 胸にじ~んわり感じつつ、

今住む街、厚木にて はっと目が覚めたのでした。



ときが流れても 時代がかわっても

受け継がれてゆくもの大切なものは ずっとずっと かわらずにある・・・

そんなことも また感じて。

こころのふるさとへの ふか~いふか~い たびでした。









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Last updated  2012.05.21 10:47:22
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