小沢一郎民主党幹事長・不起訴の方向で検討(東京地検特捜部)
陸山会土地購入事件。毎日新聞によると、小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で、検察当局は政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で告発された小沢氏を容疑不十分で不起訴処分とする方向で検討を始めた模様だ。東京地検特捜部は最高検など上級庁と協議のうえ最終判断する。実は、小沢一郎民主党幹事長「小沢問題で検察リークに踊らされるメディアへの危惧」というジャーナリスト・上杉隆の記事があった(週刊・上杉隆)。【中古】【古本】官邸崩壊 安倍政権迷走の一年/上杉隆以下、引用。西松建設事件の発端となる大久保秘書の逮捕された直後のフジテレビの報道番組『新報道2001』に出演したときのお話。(大久保秘書の逮捕について) 「私自身、議員秘書経験がありますが、その立場からしても、政治資金収支報告書の記載漏れでいきなり身柄を取るのはあまりに乱暴すぎるように思う。少なくとも逮捕の翌日から、小沢一郎代表(当時)はフルオープンの記者会見で説明を果たそうとしているのだから、同じ権力である検察庁も国民に向けて逮捕用件を説明すべきだ。とくに記者クラブにリークを繰り返している樋渡検事総長と佐久間特捜部長は堂々と記者会見で名前を出して話したらどうか」以上。「あんなやつを使うな!あんなのとは一緒に出ない」(笹川総務会長)「お前まずいぞ、(検察側の)実名を出しただろう。『調子に乗りやがって』と、検察は怒っていたぞ。心配して言ってんだ。本当に、気をつけた方がいいぞ」(検察庁担当の社会部記者)痴漢だろうが、交通違反だろうが、あらゆる手段を使ってでも、狙われたら最後、捕ってくるんだとか。他人の敷地に間違えて足を踏み入れた=不法侵入の疑いで持っていくのが、検察らしい。以下、再び、引用。そもそも捜査が順調な場合には、検察は絶対に情報を洩らさない。筋のいい事案を追っているときは、たとえば朝刊に「きょう○○を逮捕へ」という具合に、結果が出た段階で初めて世間に知らされる。ということは、事前にメディアに捜査情報が漏れる場合は、捜査が芳しくない状況にあるか、あるいは「死に筋」であったりする。つまり、リークによって局面を打開するためにメディアを利用するのだ。この1年弱の小沢報道も同様の可能性が高い。贈収賄、斡旋収賄、脱税などの文字が躍り続けているが、現時点では、元秘書と現職秘書の政治資金規正法違反にぎすない。以上。二次情報に踊らされるのが、庶民の宿命とはいえ、何が真実やら、わからなくなってきた。国家権力である検察と、強大な権力である、小沢一郎民主党幹事長。記者クラブという独特の媒体を巧妙に使って捜査の機密情報のリークを繰り返するものの、選挙で選ばれた代議士を秘書時代の罪で国会会期前に逮捕する検察の行為は、たしかに、立法府への挑戦とも言えるだろう。記者会見を開くべき、という指摘も、もっともだ。一方、政治資金規正法の抜け穴を巧妙に使い、公設第1秘書を始め、元秘書である代議士、公認の秘書の3人の逮捕者を出すにいたった、小沢一郎民主党幹事長。どちらも、不十分。どちらも、権力や職権、立場を濫用しているように思える。また、明日。