【感想】映画「本格科学冒険映画 20世紀少年」 DVDセット(日本テレビ) & 原作コミック「20世紀少年」全巻セット(浦沢直樹)。
3部作の完結篇。浦沢直樹の原作コミックを読んだことがないので、「ともだちが誰なのか」は、ずっと謎だった。全商品 送料無料!ポイント5倍【漫画】20世紀少年 (1-22巻+21世紀少年 上下 全巻)漫画全巻...映画では、ヨシツネ→フクベエ→カツマタくん(勝俣くん)となるわけだが・・・。いずれにせよ、この映画の主題は面白い。ヒーローと思われていたケンジの万引きがすべての引金だったわけだから・・・。とばっちりを食うのは、「社会的弱者」。見てはいけないものを見てしまった。知ってはならない真実を知ってしまった。それによって、社会的に抹殺されてしまった、カツマタくん。人間の記憶などいい加減なもので、大人になると、子どもの頃の記憶は、あれほど鮮明だったはずなのに、ほとんどが忘却の彼方に消えていく。ゆえに、多少の過去の思い出の美化は、繰り返し、同窓会などで語られていくうちに、一種の共同幻想のように、既成事実化してゆく。いたはずの人がいなくなることなど、珍しいことではない(クラスに誰がいたかも、よくわからなくなる・・・)。カツマタくんは、死んだのではなく、今でいうところの、いじめのせいで、学校に行きたくても、行けなくなった、という事実が闇に葬り去られていたのも、ありえない話ではない。おそろしいことだが、そういうことだ。というわけで、映画「20世紀少年」3部作は、今まさに、子ども時代を謳歌している子どもたちには、ピンとこないかもしれない。しかし、子を持つ親の世代、いわゆる「大人」には、少なからず思い当たる節があるだろう。「いじめた側」と、「いじめられた側」。ケンジたちに対する、カツマタくんの逆転劇は、結局、「失敗」に終わった。忘れ去られた自分の存在を強く認識させることには、「成功」したが。本格科学冒険映画 20世紀少年 DVDセットまた、明日。