041074 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

☆Sparking Thandar☆

☆Sparking Thandar☆

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

神岡 浩

神岡 浩

Calendar

Comments

乗らない騎手@ ちょっとは木馬隠せw あのー、三 角 木 馬が家にあるってどん…
風来棒人間@ なんとなく書き込んでみる今日この頃 それはそれは……… おっと、風来で御座いま…
泉知光@ こちらで宜しかったのでしょうか? どうも、泉知光と申します。 先日は書き…
疾風2000@ オウオウオウオウ♪ へへ、オレッチもガッシュ読んだでし☆ バ…
神岡 浩@ ありがとー!! とりあえず、どうなったかは連絡来るんじ…

Freepage List

Favorite Blog

$柊$ $柊$さん
2007.02.11
XML
カテゴリ:部活
あいたかったのねー。



……!!消えていなかったのですか!?



当たり前なのよね!オマエの゛知りたがる心゛を奪うまでは消えないのよね!




<素敵な笑顔>





6限目が終わったとたん、なにか胸騒ぎがした。

なんでだろう、と思ったけどデジタルワールドの平和はもう取り戻したし。

絶対、ありえないとおもった。

今日は、大輔くんたちと一緒にまたデジタルワールドに行くことになってる。

私は、いつも6限があるときは楽しみ。

あの、やさしい笑顔にであえるから。

5限の時は、いないの。

中学校はずっと6限までだから。

「ヒカリちゃん。」

「あ、タケル君。」

タケル君が、私を呼んだ。

一緒に行こう、とのお誘い。

もちろん、OKした。





だけど、パソコンルームにはあの人はいなかった。




「光子朗さん、いないね。」

「うん、どうしたんだろう…。」

学校を休むんでいるということはまずない。

一緒に来た。今日はお兄ちゃんと光子朗さんと一緒に。

すると、お兄ちゃんが掛けてやってきた。

とても焦っている様子だった。

「ヒカリ!!大変だ!」

「ぇ、なに?お兄ちゃん。」

「光子朗が…消えた。」




消えた。




その言葉に、私は胸に何かが突き刺さるような思いをした。

どうして?


どうして優しいあの人が消えちゃうの?


私はその場にへたりこんでしまった。

その場にいたテイルモンが優しく私を慰めてくれる。

大丈夫、すぐみつかるわ。って。

「いつからいなくなったんですか?」

「昼休みからだ。いつもと一緒…昼飯を食べてたんだ。俺と、ヤマト。空と。一緒にいた光子朗はすぐ食べ終わって図書室に行った。そこから行方知らずなんだ。」

つまり、神隠しのような者に遭ってしまっているのかな。

図書室を探したけどいないし、学校中を捜したけどいないって。

その時。




―――助け…て……




声が聞こえた。

幻聴かと思った。

うっすらとしか聞こえなかったから。



―――助けてください…ヒカリさん…!



「!!」

はっきり聞こえた。

私の、大好きなあの人の…声。

助けを求める声…。

「光子朗さん!」

「ぇ?ヒカリちゃん??」

私は無我夢中で走った。

声のする方向へ…必死に走った。








気づいたら、森の中にいた。

あたりを見渡しても、木々が聳え立っているだけ。

なんだか、暗黒の海みたい。

出口が見つからないの。

「光子朗さん!」

「光子朗!」

私とテイルモンは必死に呼んだ。

すると、茂みががさがさと動く。

茂みから出てきたのは…バブモンだった。

「バブーバブー!」

「テントモンだわ。」

私にはわかった。

テントモンは、強制的に退化させられていることに。

必死に「光子朗はんをたすけてくんなはれ!」と私に言っている。

「どこにいるの?おしえて!」

「バブバブー!」

バブモンはぴょんぴょん跳ねながら、その場所へ案内してくれた。




そこに、倒れている光子朗さんと、怪しげなデジモンがいた。

テイルモンはすぐに戦闘隊形に入ってくれた。

私は、光子朗さんのそばによる。

息苦しそうに、その場に倒れている。




そのデジモンに傷つけられた…後があった…。

私は、光子朗さんを必死に呼んだ。

「しっかりしてください!!光子朗さん!!」

だけど、返事が無い。

言葉を、奪われているかのように、意識が朦朧としているかのように…。

私をみてくれない。

「バブバブー!」

「…ぇ?」

バブモンは、私に言った。

゛光子朗はんは、ヒカリはんを必死に呼んでたんや。でも、ベーダモンに無理矢理言葉をうばわれてしもうて…゛

って。

だから、私はテイルモンをみた。

やる気満万にガッツポーズをしてる。

「ヒカリ、お願い。」

「うん!」


私の紋章が、テイルモンを更なる進化へと導く。



―――テイルモン超進化  エンジェウーモン!



それと同時に…光子朗さんは目を覚ました。

まだ虚ろだ。

でも、しっかりと私を見てくれている。

「       。」

声がでてない。

バブモンが言ったことは本当で。

言葉を奪われている。

「許せない…、貴方だけは絶対に許せない!!」

「あなた一人で私が倒せるとおもっているのよね!?」

「黙りなさい!オマエは光子朗の言葉を奪った。それが、ヒカリにドレだけつらい思いをさせているとおもっている!だから、私はオマエを許せない!」



コォオオオォオオオォオォオオッ!



聖なる輝きが、エンジェウーモンを包んだ。

「ぁ…。」

すこし、声を発してくれた。

嬉しかった。

涙があふれる。

「やられるわけないのよね!!゛悪魔の投げキッチュウvv゛」

「消えなさい!゛ヘプンズ・チャーム!゛」








事がおわり、私は光子朗さんの傷の手当てをしていた。

バブモンも、無事にテントモンに戻ったし。

テイルモンはテントモンとお話中。

「うれしかったなぁ…。」

「ぇ?」

「ヒカリさんを、ずっと呼んでたんです。言葉を失っても…。本当に来てくれて…嬉しかった。」

優しい、優しい微笑みが。

私に向けられている。

思わず、私は光子朗さんに抱きついた。

うわぁ、って声がしてるけど…どうでもいいの。

嬉しい。

私を、ずっと呼んでいてくれたことが…とても嬉しかった。

「大好き、大好きです。光子朗さん…。」

不意にでてしまった本音。

でも、嫌われたってカマワナイ。





―――僕も、ヒカリさんが好きです。だから、呼んでいたんですよ。





光子朗さんが、耳元でそう私に継げた。

嬉しくて、涙がボロボロとあふれた。

しばらく、私達はそのままの状態だった。





学校に帰ると、お兄ちゃん…タケルくん…そして皆がいた。




「光子朗!!心配したぜ!!」

「すみません。太一さん…ヤマトさん、空さん。」

「誰にやられた!?その傷!」

「いぇ、あの…。」

「二人とも!光子朗くんが困ってるじゃないの!止めなさい!」

ソンな会話が聞けて、私は微笑んだ。

不意に、光子朗さんと目があった。

光子朗さんは、不器用に微笑んで手を振ってくれた。

私も。


その笑顔に向かって手を振った……。






―――END―――





シリアスからほのぼのネタは大好きです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.02.11 22:15:07
コメント(0) | コメントを書く
[部活] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X