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2007.05.26
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以前紹介した映画バベル / メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬
に引き続き、同脚本家の作品「21グラム」を鑑賞。

 監督は、「バベル」「アモーレ・ペロス」の
 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。

ビデオ「21グラム」

 一つの事故をきっかけに、絡み合い、もつれあう
  人間のドラマ。



  感想↓ネタバレないと思う

  過去、現在と時間が交差する手法は、バベル、
  メルキアデスなどとも共通しているが、
  この作品の交差の仕方は、やや複雑。

  途中まで見れば、判ってくるが、映画が始まってから
  しばらくは、登場人物を覚えきっていない状態なので
  時間のずれについていくのに、神経を使う。

  しかし、この描き方だと、その時々の主人公たちの
  心の状態を比較することが出来る。更にその後
  襲ってくる悲しみ、怒りなどが、過去、現在を
  何度も交差させることによって、倍以上になって
  訴えかけてくる。
  
  私達の人生は、常になんらかの危険と隣あわせ
  なのかもしれない・・と感じてしまう。
  
  ショーン・ペン、デルトロ、ナオミ・ワッツ、皆
  素晴らしかったが、年齢を重ねて 角張った感じのとれた、
  ショーン・ペンの演技にぐいぐいと引き込まれた。

  「バベル」「メルキアデス~」に比べると、
  この作品が、飛びぬけてキツイ。

  ナオミワッツ演じるクリスティーナの出口のない
  苦しみに感情移入しすぎてしまったせいかもしれない。

  それなりに、見るのに覚悟のいる作品。
  良い作品だが、救いが欲しければ、
  「メルキアデス・エストラーダ」の方がお勧め。





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最終更新日  2007.05.27 00:57:00
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