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テーマ:TVで観た映画(3921)
カテゴリ:好きな映画・・ヒューマン系
日々の暑さで、水分補給量が大幅に
アップしているため、水ぶくれ状態(太りました)の今日この頃 ですが、皆様は大丈夫でしょうか? しかし・・あまり食べて無くても太る?とは不思議・・ これぞまさしく水太りです。 Wowowで放送していた日本の古い映画 キクとイサムを観ました。 1959年 日本 監督 今井 正 出演 高橋エミ子 、奥の山ジョージ 、北林谷栄 正直、古い白黒画像についていけるか・・やや心配では ありましたが、こ、これは・・かなりの名作でした。 テーマは戦後のバタバタした日本を舞台に、アメリカ兵の 置き土産の混血児キクとイサムの、偏見にさらされながらも 生きていく姿・・を描いています。 とかく重くなりがちなテーマですが、 主役のキクの天真爛漫な明るさと、2人を引き取って育てる 祖母の愛情に胸が熱くなります。 ややネタバレあり ↓ 途中、悲しい弟との別れの場面もありますが、時代と生活の 状況を考えると、仕方のなかったことなのかも。 戦中、戦後の日本では、貧しい農村地帯の子ども達は 集団就職やら、でっち奉公などは当たり前の世界。 私の祖母も福島にいたこともあり、よくそういう話は 聞かされました。サーカスに子どもを売った親達も いたそうです。 それを考えると、イサムとの別れは、彼が幸せに なるための、断腸の思いでの決断だったのでしょう。 祖母役の北林谷栄さんの名演技を見て、 私は日本の昔の女優さんの奥深さと、演技にかける真摯な 姿勢に、完璧にノックアウトを食らった感じです。 彼女の台詞と演技に、何度も何度も泣かされました。 それほどの深い演技ができる方。 どんな言葉を持ってきても、 彼女への賞賛は表し切れない、そんな感じです。 物語は会津弁が多く使われているので、やや理解できない部分 もあるのですが、そんなことは関係ない・・と思えるほど。 何を言いたいのかは、北林さんの演技を観ていれば、 想像できるでしょう。 アメリカでも差別が強かった時代、日本で、まして 田舎で混血の子ども達が生きていくのには、想像を 絶するほどの辛さがあったことでしょう。 しかし映画は、どっぷりと暗い感じにするのではなく 前向きな力強さを見せてくれます。 日本版「カラーパープル」のような感じです。 こちらが本家本元? 「カラーパープル」と違うところは、素晴らしい祖母が 彼女達の傍に居てくれた・・という事でしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.08.22 17:53:34
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