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カテゴリ:好きな映画・・音楽系
わざわざヤフオクで、落札してまでもう一度
観たかった映画「カストラート」のビデオが本日到着。 映画を紹介する前に、カストラートとは? ・中世ヨーロッパに普及した去勢された男性歌手。 去勢することにより男性ホルモンの分泌を抑制し、 男性の第二次性徴期に顕著な声帯の成長を人為的に妨げ、 変声期をなくし、ボーイソプラノ時の声質や 音域をできる限り持続させようとしたもの。 一方で成長ホルモンは分泌されるため、身長や胸郭は通常どおり 成長し、胸郭をはじめとする骨格や肺活量の成長などは 成人男性とほとんど変わらず、声のトーンや歌声の持続力は 未成年や女性歌手では再現できないといわれる。 19世紀半ばには時のローマ教皇の命により 人道的見地から禁止され、廃れることとなる。 Wikipediaより抜粋 「カストラート」 1994年 イタリア/フランス/ベルギー 監督 ジェラール・コルビオ 出演 ステファノ・ディオニジ、エンリコ・ロー・ヴェルソ他 あらすじ & 感想 ↓ この映画は18世紀のヨーロッパで、伝説のカストラート と呼ばれたファリネッリを、史実に基づいて描いている。 いくら、美しい声のためとはいえ、 ”男でも女でもない人間”を創り出し、 カストラートの哀しみや苦しみを伴った歌声で、 人々は酔っていた~と考えると、恐ろしすぎる。 確かに、知らなければあの歌声は鳥肌がたつほど のもので、卒倒するのもアリなんだろうが・・・ しかも、大抵、去勢するというのは、時期的に考えても これからの人生、夢と希望に溢れた年頃。 それが他力で行われたとなると、究極の罪。 映画を観ていて、暗い歴史に重い気分になった。 しかし、歌声は素晴らしい。この相反する感情が カストラートを求めた愚かな人間の本性 なのかもしれない。 尚、ファリネッリの声を再現するために、 カウンターテナーで著名な男性歌手の声と 女性ソプラノ歌手の声を1音ずつサンプリング 合成して、幻の歌声を創り上げたそうだ。 ファリネッリ役のステファノ・ディオニジの 中性的な魅力と、歌声が相まって、 聴き応えのある音楽映画に仕上がっている。 ストーリー的にも、重厚なドラマという感じ。 カストラートの哀しい歴史を知ることが出来た という意味合いでも、価値のある1本でしょう。 DVDは、どうやら希少版のようです。 再販を期待します。そのときは、皆様、 是非ご覧になって!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.11.15 01:10:58
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