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2008.03.13
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失恋砕けた心は、元には戻らない・・ただ散らばっているだけだ。
 そういう気持ちにさせるほどの強烈な映画を観た。

 かちんこ「あなたになら言える秘密のこと」
 2005年 スペイン
 監督  イザベル・コイシェ
 出演  サラ・ポーリー、ティム・ロビンスほか
  
 
 --あらすじ ↓--
 工場で働くハンナ(サラ・ポーリー)は、ある日働き過ぎを
 理由に工場長から強引に1か月の休暇を言い渡される。
 小旅行に出かけた彼女は看護師を探していた男に声をかけ
 2週間の油田掘削所での仕事を引き受ける。
 彼女の仕事は事故で火傷を負い、重傷の男(ティム・ロビンス)
 の世話をすることだった・・・
 
 --感想 ↓--
 以前紹介した「パリ、ジュテーム」の第7話「バスティーユ」で
 繊細な描写で心に迫るストーリーを提供してくれた
 (個人的には一番好き、第7話)イザベル・コイシェ監督の作品。
 
 リンク先のracquoさんも、好評価をされていたので、
 かなり期待して鑑賞。  
 
 秘密にも色々あるのだろうが、この映画の中で
 語られている秘密は、聞かされた者の心をも
 砕いてしまうほどの重さだ。

 直接的な残虐なシーンが皆無なのにも関わらず、
 映画を観ているこちら側の心までを砕いたかのような
 気持ちにさせたサラ・ポーリーとティム・ロビンスは
 素晴らしいし、改めてこのコイシェ監督の力量を感じる。
 
 この映画を見ているとき、以前紹介した
 「ソフィーの選択」を思い出した。
 
 あちらが、共倒れという感覚の映画なら、こちらは
 ほんのわずかだが一筋の救いはあるのかも知れない。
  
 両作ともに言えることは、映画で語られているような
 秘密は・・・「偽善的な聞き役」のレベルの人なら
 聞かないほうが賢明だろう。

 この映画の中でのティム・ロビンスのように、
 それなりの想いで受け止められる人でなければ
 共倒れになってしまう危険を含む・・・ 

 凄い映画だった。圧迫感で息が苦しい・・・
 素晴らしい作品だが、見るのには、
 かなりの覚悟は必要かと・・

 





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最終更新日  2008.03.13 12:20:22
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