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テーマ:DVD映画鑑賞(14218)
カテゴリ:好きな映画・・ヒューマン系
砕けた心は、元には戻らない・・ただ散らばっているだけだ。
そういう気持ちにさせるほどの強烈な映画を観た。 「あなたになら言える秘密のこと」 2005年 スペイン 監督 イザベル・コイシェ 出演 サラ・ポーリー、ティム・ロビンスほか --あらすじ ↓-- 工場で働くハンナ(サラ・ポーリー)は、ある日働き過ぎを 理由に工場長から強引に1か月の休暇を言い渡される。 小旅行に出かけた彼女は看護師を探していた男に声をかけ 2週間の油田掘削所での仕事を引き受ける。 彼女の仕事は事故で火傷を負い、重傷の男(ティム・ロビンス) の世話をすることだった・・・ --感想 ↓-- 以前紹介した「パリ、ジュテーム」の第7話「バスティーユ」で 繊細な描写で心に迫るストーリーを提供してくれた (個人的には一番好き、第7話)イザベル・コイシェ監督の作品。 リンク先のracquoさんも、好評価をされていたので、 かなり期待して鑑賞。 秘密にも色々あるのだろうが、この映画の中で 語られている秘密は、聞かされた者の心をも 砕いてしまうほどの重さだ。 直接的な残虐なシーンが皆無なのにも関わらず、 映画を観ているこちら側の心までを砕いたかのような 気持ちにさせたサラ・ポーリーとティム・ロビンスは 素晴らしいし、改めてこのコイシェ監督の力量を感じる。 この映画を見ているとき、以前紹介した 「ソフィーの選択」を思い出した。 あちらが、共倒れという感覚の映画なら、こちらは ほんのわずかだが一筋の救いはあるのかも知れない。 両作ともに言えることは、映画で語られているような 秘密は・・・「偽善的な聞き役」のレベルの人なら 聞かないほうが賢明だろう。 この映画の中でのティム・ロビンスのように、 それなりの想いで受け止められる人でなければ 共倒れになってしまう危険を含む・・・ 凄い映画だった。圧迫感で息が苦しい・・・ 素晴らしい作品だが、見るのには、 かなりの覚悟は必要かと・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.03.13 12:20:22
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