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2008.06.15
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喫煙1000円になるかしら? 煙草?
 なぜこんなことを考えたかというと・・・この映画を見たから・・

 かちんこ「サンキュー・スモーキング」
 2006年 アメリカ
 監督    ジェイソン・ライトマン
 出演    アーロン・エッカート、マリア・ベロ、キャメロン・ブライトほか
  
 
 あらすじ ↓
 タバコ業界の宣伝マンの真実に迫る知的エンタテインメント作。
 
 タバコ研究アカデミーのPRマン、ニック(アーロン・エッカート)は、
 日々マスコミ相手に、禁煙VS.喫煙の激戦を繰り広げていた。
 彼の天敵のフィニスター上院議院(ウィリアム・H・メイシー)は、
 煙草が害だと訴える新たな法案成立を熱望する・・・
 
 感想 ↓
 一言で言うと、無駄のないコンパクトにまとまった良作。
 訴訟好きな国民性までも、垣間見れる気がする。 

 煙草は健康に害があると浸透している現在では、煙草を売るのも命がけ・・
 しかし、そう簡単に職を変えられないのも事実。
 まして、その職業に天性の素質を感じている人ならば・・
 
 あの手この手のイメージ払拭作戦、話すことが商売のニックの巧みな話術には、
 引き込まれます。
 
 小気味良いテンポで物語が進んでいく中、忘れてはいけないのは、父親と子のドラマ。

 「記憶の棘」で、ちょっと不気味な個性をアピールしていたキャメロン・ブライト君の
 存在は、やっぱり只者ではないです。

 あの刺すような瞳、アーロン親父とは対照的に表情で諭す・・みたいなところがあり、
 やや辛めのなくてはならないスパイスという感じ。

 ネタバレ部は、反転表示 ↓  

 母親から、父親の出張旅行への同伴を禁じられたときの
 少年の巧みな話術には、クスっとしちゃいました。親の与える影響ってやっぱり
 強いですね。この映画のもう一つのテーマかもしれないですね。
 やはり教育は大切。そして表現、嗜好の自由もね。いくらなんでも、過去の映画に
 手を加えようとするのは、やり過ぎだよね・・
 でも、こういう話術に長けた子は、自分の子どもだとちょっと、怖いかもしれませんね。(笑)


 映画を見て感じたことは、ドラッグと違い煙草のもつ微妙な位置。
 
 体に悪いのは判っているけれど、即効性がないので、全面的に法律で禁止するのは難しい!
 しかし、中毒性はある。

 この微妙な位置ゆえに・・論争も起こるのでしょうね。

 あの手この手でぶつかり合う 煙草売りたい派vs煙草は悪派のかけひきが面白いです。
  
 日本のアニメが外国で人気な昨今。ドラゴンボールのキャラクター
 が煙草を加えているシーンがあり、
 アメリカ版ではその部分はチュッパ・チャップスに変更されました。(これ、ほんとの話です)


 色々な意味でお国柄の両極端さは感じちゃいます。この映画でもそうい部分を強く感じました。
 
 見ごたえあるので、オススメ度高しですよ。

 





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最終更新日  2008.06.16 02:57:35
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