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2008.10.05
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ここ、数日間は良作映画に当たっている感じです。鼻が利いたのかも?ですね。
 本日見た映画も、なかなか面白かったです。
 タイトル、ちょっとふざけちゃいましたが、本当に困難ばかりの弁護士を
 トラボルタが好演していました。

 かちんこ「シビル・アクション」
 1999年 アメリカ
 監督  スティーヴン・ザイリアン
 出演  ジョン・トラヴォルタ、ロバート・デュヴァルほか
   
 
  あらすじ ↓
 敏腕弁護士のジャンは、ある家族から持ち込まれた訴訟依頼を金にならないという
 理由で一度は断るのだったが・・・

 執念の弁護士を演じるトラヴォルタの迫力に加え被告側弁護人を演じる
 ロバート・デュヴァルの老獪な名人芸も見逃せない一作。

  感想 ↓
 民事裁判であり陪審員制度なので、中盤にやや判り難い部分がありました。
 やはりこういう訴訟に慣れていない日本人なので、えっなんで?っていうのが
 本音です。

 映画では、裁判大国アメリカではお金がなければ結局
 裁判を起こすどころか、勝訴を手に入れるということも非常に困難だ
 というところをはっきりと描き、そんなリスクを払って行った裁判でも結局は・・・
 のような(ネタバレになるので書きませんが)皮肉めいた描き方もしています。
 
 ロバート・デュバルの映画の中で描かれている人柄に、ムカツキを覚え
 財産を全て捨て すっからかんになってしまった トラヴォルタご一行さんの
 不運に悲しくなりながらも・・

 最初から最後まで飽きることなく引き付けられる内容と熟練した役者の演技は
 まさに・・お上手!!という感じです。

 以下チョビットネタバレ ↓ 反転表示
 
 突き進み過ぎてお金以外の大切なものまでをも失ってしまう・・
 主人公の姿勢には、少しだけ反感も覚えましたが、
 主人公をあそこまでに追い立てたものは、
 真に美しい水=真実だったように思えました。

 物語の中で何度となく登場する水・・比喩的な使い方がお見事です。

 個人的には映画の中では、この映画が描かれている時点では(現在ってこと)
 一番辛いのは、汚染をしているのを判りながら、近所の被害者を持つ親を心から気の毒に
 思いながらも、6人の子どもを養育するために仲間の冷たい視線を浴びながらも、
 工場で働かなければならなかったあの男性では?

 実話だということ・・工場でこういう想いで働いていた方たちの
 その後のお仕事や生活費は大丈夫だったのでしょうかね?

 亡くなってしまた子どもたちは気の毒ですが、生きている子どもたちが心身ともに
 安心して暮らしていける土地になるように本来の意味での浄化をしてもらいたい・・・
 と心から思えました。
 
 個人的には、ロバートさん演じるあの狸弁護士に、ギャフンと言わせるところまで
 描いて欲しかったですが・・・そこのところは残念です。


 
 役者陣が素晴らしく、頭を使いながらも最後まで引き付けられます。
 まだ、ご覧になっていない方がいたら、是非どうぞ・・
 
 汚染米や汚染牛乳など問題になっている昨今、人事ではありませんよ・・

 





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最終更新日  2008.10.05 21:36:48
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