そうだ 京都の紅葉 見に行こう(その2)
天満宮を後にして、紅葉目的ではなかったんですが「下鴨神社」に向かいました。数年前の夏、じいさんも連れて一度お詣りしています。まずは参拝。ここの紅葉は、神社の広大な境内に広がる「糺(ただす)の森」で見れますが、ほかの名所に比べて色づくのが遅く、見頃は12月に入ってからなので森の散策はパス。参拝してから、歩いて近くの「ある所」に向かいました。前回にここに来た際に、「発祥の店」ということで立ち寄ろうとしたみたらし団子屋さん、残念ながらそのときは臨時休業でした。そこで、今回、そのリベンジをしようとやってきた次第です。「糺の森」の「御手洗(みたらし)池」の水の泡をかたどって作られたというみたらし団子。神社境内で売られていましたが、現在の大通り沿いに100年ほど前に茶屋を開業し、みたらし団子を名物として売りだした老舗のお茶屋「加茂みたらし茶屋」。みたらし団子ファンにとっては「聖地」というこの店、今回は開いてましたみたらし団子以外にもわらび餅など各種和菓子が売られていて、奥で食べることもできます。お団子をお店の中でいただくことにしました。店で食べる人や買いに来た客で狭い店内はいっぱい。よく見るみたらし団子より小ぶりで、タレも黒砂糖をベースにした醤油味、程よい甘さの素朴な味で香ばしく焼いた団子によく合いました。写真ではよくわからないですが、先っぽの1個だけほかの4個から離れています。これは、諸説ありますが、鎌倉時代に後醍醐天皇が御手洗池で水をすくおうとした際、1つ大きな泡が出て、続いて4つの泡がポコポコとでてきたという逸話から、だとか、先っぽが頭、あとの4つは手足にみたてて売ったところ評判になったからとか、言われています。お土産にもできます。買っていくことにしました。リベンジを果たすこともできて、本日の最終目的地へ向かいました。賑わう繁華街を抜けて河原町通りを南下、京都駅八条口で何度か利用している八条口駐車場に車を停め、JR奈良線で一駅、「東福寺」へと向かいました。5時をすぎて暗くなってきた参道を歩いて10分ほど。すでに昼間の公開時間は終了していて、夜間特別公開のライトアップを予約したお客さんだけが山門に向かいます。予約してないと入れないことを知らずにやってきたカップルが、入り口でそのことを聞かされて、「マジかあ・・」と肩を落として帰っていきました。5時30分開場。ここでも、スマホの予約確認画面を受付で見せて中へと進みました。京都屈指と言われる東福寺の紅葉をライトアップで鑑賞するのは初めてです。暗い地面をよく見るとけっこう落葉していたので、たぶん昼間に見たら、少し見頃のピークは過ぎているのかもしれませんが、ライトに浮かび上がる光景は幻想的で、中に入った人たちからは「わあ~すご~い、綺麗!」という感嘆の声が上がってました。 通天橋と呼ばれる回廊から見下ろす一番のビューポイントからの眺めです。1時間ほど庭園内を散策して堪能してから、これも特別公開の本堂へ。正面にかけられた、室町時代に描かれたという縦11m、横6mの巨大な「釈迦大涅槃図」に圧倒され、そして上を見上げると、墨で天井いっぱいに描かれた「蒼龍」がこちらをにらみつけていました。龍は大正から昭和にかけて活躍した京都出身の日本画家 堂本印象の手による大作です。撮影禁止のため紹介できないのが残念。歩き疲れたこともあって、しばし、これらの迫力ある絵を眺めながら座り込んでしまいました。東福寺を後にし、再び京都駅へと戻りました。時間はすでに7時半すぎ。夕食は、駅ビルの「拉麺小路」でラーメンと思ったんですが、場所がよくわからず、結局、10階にあるということがわかるまで結構探し回りました。9軒並んでいる中で、一番あっさりしていそうな京都ラーメンの店にしました。30分行列させられましたが、まあまあ美味しかったです。ここでも、隣のカップルが餃子を゙つまみにビールを飲みながらいちゃついていました。はぁ〜(╯︵╰,)駅ビルの大階段に描き出されたイルミネーションと、屋上回廊から眺めた京都タワーに別れを告げ、京都をあとにしたのは9時前、途中、渋滞にあいましたが、11時すぎにはようやく家にたどり着きました。疲れましたが、綺麗な紅葉を堪能できて満足天気もなんとか最後までもってくれて良かったです。でも、階段の昇り降りや、ラーメン待ちのときの立ちっぱなしで、けっこう足腰に負担感があったので、腰痛が悪化しないといいけど・・・