世界文化賞って何?
ちょっと古い話ですが世界文化賞。普段なら「へぇ~、こんなのあるんだ」で終わりなのですが、ライヒが音楽部門で受賞してたりするので取り上げましょう。ジョン・ケイジのような現代音楽にはあまり興味が無いものの、スティーブ・ライヒやフィリップ・グラスなどは比較的現代音楽的じゃない現代音楽というか、トラディショナルな要素をちゃんと全面に出しながらも実験的な要素が色濃く出ている感じで(何言ってんだか自分で分からなくなってますが)要するに聴きやすいと思います(^-^;;;←ヒドイまとめ方スティーブ・ライヒを知ったのはつい最近。フィリップ・グラスはいくらか聴いたことはあったもののミニマル・ミュージックというジャンルを意識した事はありませんでした。パット・メセニーの演奏の為に書かれたライヒの"エレクトリック・カウンターポイント 第3楽章"を聴きたいがためにライヒのベスト版を聴いてみたのですが、別にパットじゃなくても良いじゃんと思ったのが1/4、楽曲に対するいろんな思いが3/4。繰り返されるフレーズにまた他の繰り返しを乗っけていくというのは自分にとっての多重録音の原点です。中学生の頃ラジカセを使ったピンポン録音を発見した時は感動しました。カセットAからカセットBにダビングすると同時にマイクで音を入れます。するとカセットBはカセットAの音+マイクから入った音になるわけです。これを繰り返して多重録音を実現するんです。これをピンポン録音と言うのですが、そんな名称を知ったのはずっと後の事でその当時の自分にとっては大発見だったんです(^-^;;演劇のBGMもこんなアナログ技術を使って作製していました。全部ガイドリズムが無いリアルタイム録音だし、4回くらいピンポンを繰り返すと1番目の音はダメになってくるし、重ね録りしていくとテープ自体がダメになってしまうし、今のHDレコーダのような簡単便利な宅録機材とは比べ物にならない苦労の連続。だけど今は味わえない充実感と音の生々しさがそこにはあった気がします。そんな思い出がウワッと蘇ってくるようでテープを使ったライヒの音楽はすごくすごく感動的で今後聴き進めていきたいと思った一人なのです。にしても、草間彌生はキツイなぁ…。これ田んぼに立ってたら良い鳥よけになりますよ。つか、人も寄らないかもしれないけど(^-^;;