「SALT (Lizz Wright)」 2003 [Verve]
昨晩ご案内した通り一枚ご紹介させていただきます。Lizz Wrightの一枚目「SALT」はピンポイントで完璧なアルバムだと思いました。(後述)あまりにも良くて勢いで二枚目を二枚も買ってしまいましたが一枚目の方が全体的な雰囲気が好きです。(Amazonで注文した後、よその実店舗で見つけたので購入して帰宅して、Amazonをキャンセルしようとしたら発送準備に入っていてキャンセルが出来なかったのです。良くある事です。)Lizz Wrightに着目したのは、公私ともにお世話になっている方と車に乗っていた時に「the pecan tree (Joe Sample)」(2002)を聴いていたのがきっかけでした。 3曲目の"No One But Myself To Blame"のVocalがとても気に入ったというので、それならばその曲で歌っているLizz Wrightを買ってみようかなと。公式サイトで聴けるサンプルにはあまり惹かれませんでしたが、CDを聴いたらめちゃめちゃ感動でした。いかにも女性Jazz Singer的なハードにハスキーな声質ではなく微妙にハスキーでほどよく重たい感じが心地よいです。はっきり言ってメチャクチャ個性的という感じでは無く、発音も聞き取りやすいし、本当に穏やかな気持ちで聴ける一枚です。前述の"ピンポイントで完璧"の件ですが、"黄昏時のドライブ"や"静かな夜にワイングラスを傾けながら"的なシチュエーションにバキバキにハマルことうけあいです。メチャメチャかっこよくなるか、かっこつけすぎててバカみたいになるかどっちかでしょう。(これをBGMで流す人物がです。このCD自体はバカみたいにはなりません。)全編通してダークな雰囲気とミドル/スロー・テンポの曲なのでバラード・アルバムと考えて差し支えないと思います。何でもかんでもバラエティに富んでいれば良いわけではないというとっても良い例になる一枚だと思います。3曲目Mongo Santamariaの"Afro Blue"や7曲目Gordon Jenkinsの"Goodbye"と言ったスタンダード曲がとても良くて、特に8曲目"Vocalise/End of the Line"冒頭のRachmaninovにはゾクゾクさせられます。楽天ダウンロードに登録されているのでオススメ曲をピックアップしておきます。Lizz WrightLizz Wright『Rachmaninov: Vocalise / End Of The Line』Lizz WrightLizz Wright『Afro-Blue』Lizz WrightLizz Wright『Goodbye』Lizz WrightLizz Wright『Silence』