続いてPLフィルタ
別に写真に取り憑かれているわけではないのですが、連続してフィルタのネタで。車や写真やアウトドアやナンヤカンヤでお世話になっている師匠のような人がいるのですが、その人がお盆休みに行った利尻の旅の写真がとても素晴らしかったのです。青が綺麗ですねと尋ねた所、カメラとレンズを青色に強い装備にしたとの事でした。「アルファは全体的に曇った画になるんだよなぁ。フィルタでも買おうかな」とボヤいた所、「デジカメなのにカラーフィルタなんかいらんだろ」と一喝されました。しかし、PLフィルタは別の用途から考えても欲しかったもののひとつなので買っちゃう。簡単に言えば偏光フィルタです。それだけだと不親切なのでちょっと説明。光には旋光性というものがあります。同じ振幅、波長でもその方向が(曖昧な表現ですが)左右なのか上下なのかとかバリエーションがあるよっていう意味。その旋光性を利用して邪魔な光を弾いちゃうのが偏光フィルタです。偏光板っていうのは一方向に細かいスリットが入ってる板の事で、イメージ的には櫛(クシ)みたいなもの。櫛の取っ手を握って自分の目の前に持ってきて、櫛のギザギザが下向き(上向きでも良いよ)になるようにしたと考えて下さい。上下(縦)方向に振動する光は櫛のギザギザの隙間を通るのでそのまま通過できますが、左右方向に振動する光は櫛の何本も連なる細い棒の部分に遮られて通過できません。こうやって特定の方向に振動する光だけ通過させるのが偏光板。釣り用のサングラスとかで偏光グラスっていうのがありますが、上記の原理で海や川の表面で乱反射する光(いろんな方向に反射するので白くなっちゃう)の一部だけを通過させる事で表面反射を抑えて水中を見る事が出来るようになります。PLフィルタもこれと同じ事をします。空気中の水分は光を乱反射するので、その邪魔な成分を取り除くと白っぽさが消えてレイリー散乱の青が見えやすくなるっていう寸法ですね。あ、上記の例のように水中も見えるようになりますよ、もちろん。ほらね、持ってた方が良いでしょ。【マイクロファイバークリーニングクロスプレゼント】薄枠設計XS-Pro1Digitalスリムタイプ円偏...価格:899円(税込、送料別)なんかものすごく安いけど大丈夫だろうか?まあ、とりあえずもう注文したので試してみます。前回のNDフィルタは割りと良かったです。微妙に画が黄色っぽくなる気がしないでもないですが…。とりあえず暗くするには十分でした。