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テーマ:最近観た映画。(40089)
カテゴリ:日本映画
昨夜の日曜洋画劇場で、北野武監督の『座頭市』をやっていた。観るつもりはなかったが、ちょっと腰を下ろしてたまたまついていたのを観たら、結構おもしろくて最後まで観てしまった。
ストーリーは、大店の姉弟が子供の頃両親を殺され、復讐する為に国から国へと苦労して渡り歩き、復讐相手をとうとう見つけて…そこへ座頭市がからんで、というよくある話。 北野監督の映画は2作品だけ観た事あるけど、よい評価を受けているわりにはあまり面白くなかった。初期の作品だったからかなァ。 この『座頭市』も賞を取ったりしてたけど、あまり観たいとは思っていなかった。まず『座頭市』って昔の勝新太郎のイメージが強くて、あの映画テレビでやっているのを昔何度か観た事あるけど、どうもあの手のは好きじゃない。 でも、以前の『座頭市』とは別物だった。やたらと人を斬るシーンがスローで描写されて思わず顔をそむけたくもなるが、武の座頭市は悲壮感がなくて(セリフもきわめて少ない)、観る側にとってはおどろおどろしてないのがいい。でも、何で金髪なの。 ところどころにまさしく”コント”が織り交ぜてあり、何度か声をあげて笑ってしまった。ガダルカナルタカが絶妙の間合いで醸し出すおかしさ。岸部一徳だってやっている。血と暴力の映画の中に笑いがあるとホッと一息つける。 タップダンスの場面はどういう風に使うのかと思っていたら、なるほどね。 勝新の『座頭市』ファンの人からすれば邪道かもしれないけど、あくまでもエンターテーメントとして、私は面白かった。この『座頭市』ならシリーズでも観るかな。でも、おそらくシリーズにはならないだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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