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カテゴリ:イギリス映画
2001年 ロバート・アルトマン監督の群像劇 アメリカ映画という事になっているが、米,英、伊、独の共作。 出演はイギリスの名優たちが名を連ねている。 舞台がイギリスで、イギリス人俳優が多いので、カテゴリーはイギリス映画にしました。 1932年のイギリス。カントリーハウスの”ゴスフォード・パーク”で、狩りとパーティーに貴族達が集まった。主催者はウィリアム&シルヴィア・マッコードル夫妻。一見貴族達の優雅なパーティだが、多くはお金や人間関係に問題を抱えていた。 狩りに行った夜、主催者のマッコードル卿が殺されてしまう。 貴族達の人数も多く、叉その人達の付き人、ゴスフォード・パークの使用人と実にたくさんの人達が出てきてとうとう最後まで全部の名前は把握できなかった。 何の情報も持たなかったので、貴族と召使の話しかと思ってい観ていたら、殺人が起きて思わぬ方向に話しが展開していく。 犯人ではないかと思われる怪しい人物がいっぱいいる。ただこれは、サスペンスだが犯人探しが主な内容ではない。 階上では一見華やかな世界が繰り広げられ、階下ではそれを支えている多くの人達が働いている。その時分は既に貴族社会華麗な生活は終わりの頃にあたり、金銭面での苦労が多いがプライドは高くエゴイスティックな貴族達。一方貴族達の噂話で盛りあがる使用人たち。彼らたちにも仕事の合間にいろんな事が起きたりしている。 上流階級の人達は使用人をもちろん同じレベルでは見ていない。別世界の人間だとでも思っているようだ。だが、意外なところで階上と階下の人達の繋がりが見えてくる。 どんな時も無表情だったヘレン・ミラーがラストの方で号泣するシーン。あの辺りでは最初人が多すぎて何が何だか、と思っていたストーリーも納得できる。実に深い面白い映画だった。 マギー・スミスはアメリカ人を演じる時はそうでもないが、ハリー・ポッターシリーズは別として、イギリス人を演じるとこんな気難しい、プライドの高い上流階級夫人の役が多いなあ。そして実にそれがぴったりなのだが。 その他、マイケル・ガンボン、前出のヘレン・スミス、クリスティン・スコット・トーマスなどとにかく豪華な俳優陣。 当時の貴族やそれに使える人達、食卓でのマナー、食器や雑貨、アンティーク、英国式の朝食など見ていて楽しいし、アメリカ英語との違いがはっきりわかるイギリス英語独特の発音も為になる。 だから、最初登場人物が多くて何が何だか、って思っていたのは全く関係ない、飽きずにいろんな事を興味深く観ることが出来た作品だった。 それにしても死んだ事を悲しむ人がほとんどいないマッコードル卿って…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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