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テーマ:旧い旧い洋画(394)
カテゴリ:イタリア映画
1951年 イタリア MIRACOLO A MILANO 監督:ヴィットリオ・デ・シーカ 有名なデ・シーカ監督作品は数多くあるが、これは初めて観た。 キャベツ畑でおばあさんから拾われた赤ちゃんトト。可愛がられて彼は純粋で心優しく育っていく。おばあさん亡き後孤児院に入り、青年になって孤児院を出てからはひょんなことから知り合った男と一緒に彼のダンボールの家へ。善良なトトの元に貧しい人達がどんどん集まってきてバラックを建て始め、大きなバラックの集落が出来た。ところがそこから石油が出た。そうなると本来のその土地の地主は彼等を追い出そうとするのだが。 天使が出て来たり、ホウキで空を飛んだり。今のようなCGの技術はないけれど巧く出来ている。 貧しくて暗くなりがちなんだけどトトはいつも笑顔でみんなに接し、天国のおばあさんも彼に奇蹟を起こしてくれる。何でも願いを叶えてくれる鳩。欲しいものは何でも出してくれるんだけど、バラックに入りとらない大きく立派な家具をねだったり、バラックから出てきてぬかるみの道を歩くには良すぎるドレスをねだったりと、なんか物悲しかったりする。「仕事が欲しい」とは言わないんだなぁ。 最後はミラノのドゥオーモの前で奇蹟が起こってしまう。 彼等は一体どこへ行く?安住の地はあるのか?それともまさか… 人間をファンタジーで風刺した不思議な作品だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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