ある日どこかで

競馬はやらないけど見るのは好きです。
馬がタテガミをなびかせて疾走する姿は本当に美しくて、それだけじゃなく勝ち負けが決まるのはやはり興奮します。

競馬中継はたまたまＴＶがついている時しか観ませんが、今回の日本ダービーはちょっと時間を気にして観ました。

以前何賞だったかは忘れたけどディープインパクトという馬がものすごく速くダントツ１位だったのですが、あの速さと雄姿に一度で魅了されてしまいました。武豊騎手も解説者もべた褒めで、昨夜のスポーツニュースでも今日のダービーで絶対勝つ事間違いなしとほとんどの方が太鼓判を押していたので今日は楽しみでした。

さっきテレビを観終えて今ちょっと興奮気味（笑）
もちろんディープインパクトの圧勝！
とにかくすごかったのです。
スタート出遅れてかなり後方。このままで大丈夫なのかと思っていたら、最後のコーナーの直前から武騎手の赤い帽子がどんどん、どんどん追い上げて最後の直線では猛ダッシュ。あっという間に２位に大差をつけての堂々たる優勝。
こんなに痛快なレースってあるのだろうかっていうくらい。

競馬なんて見向きもしなかったのに見るようになったのは、あのオグリキャップの最終レースの時たまたまＴＶを観てから。
競馬はやらなくてもその馬の名前は聞いた事あったし、武騎手は当時から有名なジョッキーだったからただ何となく観ていたら、オグリキャップは今日で引退と言う。
そしてあの伝説のレース。もう絶頂期を過ぎて引退するレース。天才ジョッキーが騎乗すると言えども勝つのは無理だろうと思われていたレースに見事勝利。
多分あの時初めて競馬をまじまじと観たのだと記憶しているけど、筋書きのないドラマを観ているようで本当に感動しました。
なんかわからないけど涙が出て、オグリキャップに「お疲れさま。これからゆっくり過ごしてね」と労をねぎらったものでした。

それ以来かな、馬の事を大好きになったのは。
レース後にはいつも、「きつかったね。ゆっくり休みなさいよ」と心の中で言っている。
競争馬って走る事が宿命だから当たり前だけど、いつもいつも全力で走っているわけでしょう。きついだろうなー、辛いんじゃないかなー、と思うわけです。物言わないだけにちょっとかわいそうに思ったりします。でも、調教師やその他スタッフの方たちって馬に対する愛情はものすごく深いんですよね。馬もその愛情がわかってるから一生懸命走るんだろうな。もう…感動です…

それにしてもディープインパクトは普段は「お坊ちゃまくん」と呼ばれているほど甘えん坊でおとなしい馬らしい。でもひとたびレースになると闘志むき出しになるとか。
今日はいつもより人もカメラも多くてレース前少し興奮気味だったらしいけど、レース後は何事もなかったように息づかいも落ち着いて涼しい顔をしているかのようでした。レース中、後は観ている方が興奮してしまいました（笑）

あの疾走する時の美しい姿。カッコよかったわー！
今日疾走した全馬、本当におつかれさま。しばらくはゆっくり休んでね。