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カテゴリ:日本映画
≪一度は観ておきたい日本映画の名作≫
今まで2度観ています。 最初は24、25歳の頃だったと思います。その後今から5,6年前に又観ました。『荒野の七人』の方を先に観ていて、あちらのファンだったので基となった作品を観てみたいとはずうっと思っていたものの、実際観たのはかなり後になってからです。 戦国時代、野武士から村を守る為に農民達に雇われた七人の侍が、農民達と共に戦う有名なストーリーです。 志村喬を軸とした侍達が、それぞれの特技を活かし農民達に戦う意志、方法などを教えながら、共に野武士に立ち向かっていく姿、農民とのわだかまりや侍と村の娘との恋も交えながら、正義は勝つ、といった構図が日本だけでなく世界でも受けた理由なのかもしれません。 卓越したリーダーシップを持ち尊敬される志村喬、でも都合が悪くなるとすぐに頭を掻く姿が印象的でした。そんなに強いわけではないけど、朗らかで惹きつけるキャラだった千秋実の侍が早々と死んでしまったのは寂しい限り。三船敏郎は目立つ存在でしたが、剣の達人の侍が一番好きでした。寡黙で、でも率先して事を成し、決して自分の手柄を自慢したりしない。これこそ”侍”では。 村人達が個性的で、左卜全さんは懐かしかったですね。私が良く知っている卜全さんは「♪ズビズバ~、やめてけれ♪」のおじいちゃんでしたから。 戦いのシーン、今観るとすごく原始的ですが戦国時代ですからああいいった事だったのでしょう。でも馬を走らせ村中を追いかけ、逃げ回る迫力あるシーンは素晴らしいです。 村人の侍に対する恐れや、それが次第に仲間意識に発展していく様子、村人や侍達の死に対面してより絆が深まっていく様が見事に描かれています。彼らの墓を映したシーンと、ラストシーンは時代劇、日本映画独特のセンチメンタリズムになっています。 「勝ったのは農民だ」 一匹狼的に生きていく侍は、家族を持ち村と言う共同体で生きている農民の強さを真の強さと見たのでしょうか。 ちょっと音声が聴きとりにくところがありますが、カメラワーク、音楽も素晴らしいです。 監督:黒澤明 脚本:黒澤明、橋本忍、小国英雄 出演:志村喬、稲葉義男、宮口精二、千秋実、加藤大介、三船敏郎、木村功 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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