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テーマ:TVで観た映画(3914)
カテゴリ:日本映画
≪なさそうで、ありそうなラジオ番組制作の裏側。笑えます≫
舞台劇を映画化した三谷幸喜の初監督作品。 夕べ観たんだけど、面白かったです。 主婦のみや子のシナリオがラジオドラマ「運命の女」になり、彼女はで脚本家デビューする事になる。リハーサルも終え生本番までの休憩時間に、出演者のひとり千本のっこが自分の役名をりつ子からメアリー・ジェーンに替えてくれと言い出す。仕方なくその名前にすると、今度は又別の出演者から不服が出て舞台は熱海からニューヨークへ。段々辻褄が合わなくなり本番の最中も手直しされる脚本は、みや子の書いたものと違った内容になってしまい… 久しぶりに「ガハッ」と笑える映画を観ました。 千本のっこのわがままが発端でどんどんおかしな事になっていく。右往左往するスタッフ、わがままを通す出演者、置いてきぼりの脚本家。皆それぞれの立場を通そうとするあまり思うようにならない苛立ち、諦めなどが実に巧く描かれていました。 それぞれの役者の個性を巧く引き出していて、掛け合いも見事。笑えるつぼがいっぱいあって楽しかったです。 「ラジオには無限の可能性がある」「本番はもっと面白くなるから」という言葉のとおり、とんでもない方向にドラマが進みますが、その辺の言葉も伏線とみると、なるほど納得です。 最後が妙に巧くハッピーエンドになったところとか突っ込みどころは結構あるのですが、こういうドタバタ劇は好きです。みや子の立場で見てしまうと辛いのですが。 ラジオドラマって聴いたことないですが、昔のテレビやラジオは全部生放送だったそうですから、ここまでとはいかなくてもいろんなハプニングがあったでしょう。当の本人達は大変でしょうけど、そういう舞台裏を見ている側はとても楽しめます。 謙さんの演じるトラックの運転手が「運命の女」の成功を明かしてくれます。今やハリウッドスターの謙さんもいろんな時代がありましたね。 多くの大物役者を揃え驚きのエンドロール。宮本信子と佐藤B作は気付きませんでした。まさかあの役だったとは… 1997年 監督/脚本:三谷幸喜 原作:三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ 出演:唐沢寿明、西村雅彦、鈴木京香、戸田恵子、井上順、細川俊之、布施明、モロ師岡、梶原善、奥貫薫、近藤芳正、藤村俊二、小野武彦、渡辺謙 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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