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テーマ:フィギュアスケート(3629)
カテゴリ:フィギュアスケート
実に気持ちの良い一日を迎える事が出来た朝でした。 予感はありました。このオリンピックで荒川選手は金メダルを獲るのではないかと。開会式の時パバロッティが『トゥーランドット』から「誰も寝てはならぬ」を歌うのを聴いて、その歌の素晴らしさに鳥肌が立ち、そしてその『トゥーランドット』で荒川選手がフリーを滑るというめぐりあわせに何か運命のようなものを感じたのです。でもそう言うと「そのくらいの根拠で」と笑われたのですが。 しかし毎日テレビで映し出される練習風景を見ていて、調子の良さと日一日と風格が出てすでに銀盤の女王のような荒川選手に「本当にそうなるのかも」と思っていました。 ただ、スルツカヤは調子が良さそうだったし、ショートの出来も良かったので金は無理なのかな?と期待半分、それも希望的な期待そして半分は金は無理でもせめて銀は、という気持ちが。 サーシャはどうも失敗しそうな気がしていたのです。 だけど、まさかスルツカヤが転倒、そして何箇所も思ったとおりのジャンプが出来ないなんて予想はしていませんでしたが。やはりプレッシャーがあったのでしょうか。ラスト滑走というのはちょっとひっかかるところではありましたけれど。 私は彼女が18歳位で出てきて「ロシアの伊藤みどり」と言われていたころからのファンです。はじけるようなジャンプ、柔軟性、そしていつも笑顔で元気が良くて大好きです。顔も好み。ソルトレークの後病気から復活してきて又第一線で活躍してきた彼女にエールを送っていたし、正直金メダルをあげられたらいいと思っていました。でも、同じくらい大好きな荒川選手が同じ土俵で、同じタイトルを争う位置にいたら、これはやはり荒川選手を応援せざるを得ません。3位と言うのはちょっと予想していませんでした。 今日の荒川選手は本当に素晴らしかったの一言です。 演技に出てきた時からすでにオーラを放っていたし、心配しながらもどこか「今日は失敗しない」という安心感を持って観ていたのも事実。コンビネーションでトリプル~トリプルが今日もトリプル~ダブルになったり、中盤ちょっと過ぎのジャンプがダブルになったものの、そういうものを補うスピン、スパイラル、そしてあのイナバウアー、その後の連続ジャンプ。伸びやかで堂々として観ているものを魅了する素晴らしい演技。ため息をつきながら最後は涙を流して観ていました。 プレッシャーはきっとものすごくあったと思うのですが、平常心を保てる強さ、オリンピックを楽しもうという余裕は、これまでの楽あり苦ありの多くの経験から生まれたものでしょう。長野の後のいろんな出来事を乗り越えてつかんだメダル、それもゴールド。本当に、本当におめでとう! 直前でコーチを替えたのも、曲を替えたのもずばりいい方向に向きました。 本筋はタラソワコーチの時のプログラムですが、曲を変えてからのモロゾフさんの曲の構成やプログラムも素晴らしかったと思います。それに本人が好きな曲だと言う事ですが、『トゥーランドット』をこのイタリアの地のオリンピックに持ってきたのは大正解でした。氷のような冷徹な姫がやがて恋を知りその氷の心を溶かす。クールな荒川選手にピタっとはまった曲で、ラストの盛り上がりも観客と一体となり、見応えあるとはまさにこのことだと。お客さんにもう一度観たいと言われるような演技をしたい、と言っていた彼女ですが、もう一度、いいえ何度も観たい演技でした。 やめないでここまで続けてきて良かったですね。 サーシャは相変わらず素晴らしい脚の伸び、メリハリの付け方など目を見張るところ満載だったのですが、転倒してはどんなに贔屓目に見ても仕方ないですね。衣装はすごく良かったし似合ってました。正直フリーはスルツカヤのプログラムよりこちらの方が好きでした。彼女はキュート、お人形さんみたいですね。 村主選手、ん~メダルには届きませんでした、残念。でも精一杯頑張ったというのは伝わってきました。ただ、昨日も書いたけどショートもフリーもちょっと迫力が無かったような気がします。全日本選手権の時のような気迫が今回感じられなかったのです。これはあくまでも私の感想ですが、もともと今回のフリープログラムは正直あまりいいとは思ってなくて、ショートの方がずうっといいと思ってました。だから全日本の時もフリーであんなに高得点が出たのはちょっと不思議だったのです。村主選手は表現力が優れていると言われていますが、それは表情や細かい手の動きなどによるものだと思います。このフリーのプログラムはその持ち味を充分に生かしていないように感じました。曲はドラマティックですしコスチュームも相変わらずステキでしたが、佐藤有香さんもおっしゃていたようにスピンが物足りないのかもしれませんね。それは観ていて私も感じるところです。まだ現役を続ける気持ちのようですし、今後新しいスピンに挑戦するのはどうでしょうか。 荒川選手には同世代のこの村主選手の存在があったから、良いライバルがいたからここまでこれたのでしょう。4年前のヤグディンとプルシェンコのようにお互いを意識して戦って来たのではないかと想像します。 村主選手、お疲れ様でした。又明日から第一歩を踏み出して頑張ってください。 安藤選手は失敗が多かったですね。でも4回転にも挑戦したしとても良い経験が出来たと思います。いろいろ騒がれて本人にとっては私達が思う以上にプレッシャーがあったかもしれませんね。しばらくゆっくり休んで又頑張ってください。来シーズンは真央ちゃんと言う強力な選手がいよいよどの大会にも出てきます。 エキシビションも楽しみです。 とにかく、全選手お疲れ様でした。オリンピックに出場する選手たちと言うのはどの人も素晴らしいアスリート。成績の良し悪しにかかわらずどの選手も頑張りをみせてくれてありがとう。素晴らしい演技を本当にありがとう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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