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ある日どこかで

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2006.03.19
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カテゴリ:日本映画
≪タロ、ジロの話は事実をベースに作られた。これがオリジナルです≫


公開当時観て、タロとジロに再会出来感動はしたものの、他の犬達が死んでしまった、そしてその映像がリアルで辛くてそれ以降何度かテレビで放映された時は観れずにいました。夕べのテレビ放映も戸惑いましたが、ディズニーリメイクが話題になっている事もあり20数年ぶりに観てみました。


やっぱり辛かった。
でも、これが事実なのです。

オリジナル版は、もちろん置き去りにした犬達の南極の様子はフィクションですが、その他は事実に沿ったものでしょう。
当時の南極観測船宗谷は、言葉は悪いけどボロ船だった。あの状況では置き去りにせざるを得なかったのでしょうね。でも帰国したら非難の嵐。犬を連れて帰り人間を残して来い、とも言われたそうです。確かにそうだったかもしれません。

鎖につながれたまま死んでしまった犬達、流氷に乗ったまま帰ってこられなかった犬達、そして生き残ったタロとジロ。その犬達の事を忘れられずに再び越冬隊に志願した潮田と越智。
いろんな意見があるのでしょうが、隊員たちの思いをどれだけ忠実に描ききれたかはわかりません。というか、むしろ描ききれていないような気もします。でも、それが事実、隊員たちの心底の思いは誰にも分からないと思うのです。

オリジナル版はドキュメンタリータッチでそれらの事実をフィクションを交えながら、ある意味批判も込めて作られたのかもしれません。

豪華な俳優陣。今は亡き山村聡さん、そして夏目雅子がやっぱり美しかった。でもその豪華な俳優達を完全にくっていたのはやはり犬達でした。
動物との共演は名だたる俳優達もかすんでしまいます。

あまり知られていない越冬隊の活動なども観る事が出来たのも興味深い一面でした。大自然の美しさ、恐ろしさ、醍醐味、荘厳さをあの美しい感動的な音楽と共にスクリーンいっぱいに映し出し、その素晴らしさを観る故に、そこで命を落とした犬達を思うと又涙が出てしまいます。
しかし、犬達の生命力、能力の高さ、献身的な様子を観てあらためて生き物の命の尊さを考えた作品です。


1983年
監督:蔵原惟繕
脚本:蔵原惟繕、野上龍雄
音楽:ヴァンゲリス
出演:高倉 健、渡瀬恒彦、夏目雅子、荻野目慶子



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Last updated  2006.03.19 13:44:25
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ETCマンツーマン英会話@ Re:『マイ・レフトフット』(05/09) 『マイ・レフトフット』を調べていてこち…
hoshiochi@ Re:☆君を想って海をゆく☆(03/18) はじめまして、こんばんは。私もこの映画…
Maria@ 残念ですけれど… まだまだ未読の映画レヴュー…少しずつ読め…
伊場拓也@ Re:Somewhere in time!(03/24) 同じ思いかも?考え所ですかね。
こぶたのベイブウ@ Re:Somewhere in time!(03/24) リラさんのブログ、今まで楽しく読んでい…

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