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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:イギリス映画
≪「そりゃないわ!」と言いながらも後味良しで○としましょう≫
いかにもイギリス映画って感じです。アメリカ人俳優も出ていますけど、この風景と登場人物のどこか野暮ったさのある、爆笑と言うのではないけれど時々「ウフッ」と笑える感じ。 田舎町キースリーで全英ヘアドレッサー選手権が開催される事になった。父親フィルと理髪店を経営するブライアンは出場したいと思うのだが、かつてこの選手権で2連覇した実績を持つフィルは全くその気がない。3連覇のかかった10年前、妻とヘアモデルをしていたサンドラが突然駆け落ちして以来やる気をなくして、キースリーで理髪店のおやじとなっていたのだ。 男性と駆け落ちするならまだしも女性と駆け落ちした妻を無視し続けた10年間。その間に妻は不治の病となり余命いくばくもない事がわかり、そこからこの選手権へ出ようとフィルのところに話を持って行くのですが、駆け落ちしたわりにはすぐ近くに住んでいたり、家族の絆を取り戻す為に選手権へ出ると言ってみたり、勝手の良いことばっかりいう妻にちょっとげんなり。そりゃあ、残り少ない命を後悔なく生きたいのはわかるけど、自分の勝手で出て行ったのに、あなたは無視してきたとフィルをなじる妻やサンドラはギャクギレもいいところ。その前にフィルやブライアンにちゃんと謝ったのでしょうか? と、ちょっと妻とサンドラには腹が立つところも多々ある話ですね。 でも、話としては突っ込みどころは多いけれど、ライバルが出てきて選手権でズルするところや、死体をヘアダイの練習に使うところなんかは不謹慎なんだけど面白い・・です。 選手権は…最後のコンテストなんて異次元の世界のような奇抜なヘアスタイルがいっぱい出てきて驚き!実際のコンテストもこんなものなんでしょうか? 美容師にスポットを当てた映画ってあまりないし、とっても面白いところをついたのではないたと思います。 田舎のB&Bや市長がロックスターのように変化していくあたりは楽しいです。 家族の再生を描いたイギリス風の毒のあるコメディ。 アラン・リックマンは渋くていいですし、ライバルの娘役レイチェル・リー・クックはホント可愛い! 邦題は『遠い空の向こうに』をパクッた感じがしますね。 BLOW DRY 2000年 イギリス 監督:バディ・ブレスナック 脚本:サイモン・ボーファイ 出演:アラン・リックマン、ナターシャ・リチャードソン、ジョシュ・ハートネット、レイチェル・グリフィス、レイチェル・リー・クック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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