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2006.05.31
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カテゴリ:イギリス映画
 ≪理想の夫とは・・・完璧な人間はいませんワ≫


理想の結婚.jpg


オスカー・ワイルド原作の舞台劇の映画化作品ですが、舞台の雰囲気が何となく残っている感じがします。




19世紀末のロンドン。政治家のロバートとその妻ガートルードは理想的なカップル。今やウィーン社交界の華となったチーヴリー夫人が帰国してロバートの前に現れ、波紋を巻き起こす。そこでロバートの友人で独身貴族のアーサーが一役買うことになるが。




あの時代のイギリス上流階級を描いた作品は好きです。たまに退屈なものもありますが、これはテンポ良く飽きずに観れました。
何と言っても随所に出てくるユーモアやちょっと毒のある会話。全体として上品な雰囲気の中にそういうエスプリを効かせているので飽きないのです。それにハラハラさせられる部分もあり、ドタバタ感が漂っているのも面白いです。


ケイトのいかにも潔癖な感じ、ジェレミーの硬さ、ルパートのゴージャスさとダンディーなところ、そしてミニーの気の強そうな理屈っぽい感じ。みんなすごく合っていました。ルパートとミニーがいつも訳のわからない、だけど結局辻褄は合っている(?)という会話で面白かったです。特にルパートは上流社会で独身を謳歌し、ちょっと自堕落な感じがはまってました。独特の皮肉っぽい感じがまさにイギリス紳士といううってつけの役です。ミニーはいつも何となく不機嫌な感じで出てくる所が、遠目には米倉涼子に似てるんですよねェー、これが。私だけがそう思うのかもしれないけど。
そして何と言っても、ジュリアンの意外なほど意地悪な悪女が素晴らしかったのです。

結局政治家と投資家の戦いというよりも、ガートルードとチーヴリー夫人の女の戦いだったのでしょうね。そこで世間的云々よりも、人間的にどうあるべきかでガートルードの行く道が決まったと言う事でしょうか。

とっても感動するとか、感銘を受けるという映画ではないのですが、軽く観られて楽しかったのでおすすめにしました。ジュリアン・ムーアの悪女ぶりは必見かも。


AN IDEAL HUSBAND
1999年
イギリス
監督/脚本:オリヴァー・パーカー
原作:オスカー・ワイルド
出演:ケイト・ブランシェット、ジェレミー・ノーザム、ルパート・エヴェレット、ミニー・ドライヴァー、ジュリアン・ムーア


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Last updated  2006.05.31 21:09:39
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ETCマンツーマン英会話@ Re:『マイ・レフトフット』(05/09) 『マイ・レフトフット』を調べていてこち…
hoshiochi@ Re:☆君を想って海をゆく☆(03/18) はじめまして、こんばんは。私もこの映画…
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伊場拓也@ Re:Somewhere in time!(03/24) 同じ思いかも?考え所ですかね。
こぶたのベイブウ@ Re:Somewhere in time!(03/24) リラさんのブログ、今まで楽しく読んでい…

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