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カテゴリ:日本映画
≪高校時代の文化祭を思い出す≫
ブルーハーツのメンバーは私とほとんど同世代だと思いますが、彼らの音楽に影響された年代ではありません。むしろ影響を受けたのは私達より下の世代かと思われます。でも、甲本ヒロトを「夜のヒットスタジオ」で初めて観たときに、ちょっと変わっているけど何だかとても惹き付けられる人だと思いました。そして「リンダリンダ」を歌ったのですが、それが又ぶっ飛んでて強烈な印象。この映画の監督もブルーハーツ世代なのでしょうか。 地方のとある高校。高校生活最後の文化祭を間近に控えバンドを組んでいた女子の中のギターの1人が指を骨折し、おまけにヴォーカルも抜けてしまい残った3人は途方に暮れていた。そんな時偶然ブルーハーツの「リンダリンダ」を耳にした彼女達はこれなら3人のメンバーでも出来るとやる気を起こす。だがヴォーカルはどうしても必要だ。ちょうどその時通りかかった韓国からの留学生(ぺ・ドゥナ)を無理やりヴォーカルにして、4人は猛特訓を始めるが… んー、この雰囲気。時代は今なのですが何とも懐かしい感じです。 自分の高校時代、文化祭を控えるとみんな遅くまで残って準備をしたものです。暗くなって学校を出る時校門から校舎を振り返るとまだ多くの教室の窓から明かりが見えて、どのクラスも準備をしているのがわかる。その光景を見るのが何故かとても好きでした。この映画は自分の高校時代の事を思い出させてくれる、そんな作品でした。 主に4人の女子高生の数日間を追っていく形式なのですが、所々に生徒会役員と先生とのいかにもありそうな会話や、夜中の練習風景なんかがすごくいいです。そしてぺ・ドゥナの天然的な独特なおかしさには笑ってしまいます。 ブルーハーツの甲本ヒロト氏の実弟、甲本雅裕が先生役で生徒達を温かく見守っています。 女子高生が主人公でと言うと、『スウィングガールズ』と比べられがちですが、あちらは始終ハイテンションで「有り得ない、有り得ない」という乗りに対し、こちらはあれと比べると地味ではありますがより現実的です。エンターテイメント性はないかもしれませんが、4人の女子高生それぞれのキャラクターもよく描けているし良かったです。 2005年 監督:山下敦弘 脚本:向井康介、宮下和稚子、山下敦弘 出演:ぺ・ドゥナ、香椎由宇、前田亜季、関根史織、甲本雅裕 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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