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テーマ:旧い旧い洋画(394)
カテゴリ:イギリス映画
≪複雑な人間関係がパリとロンドンで繰り広げられる≫ ディケンズの有名な小説の映画化作品です。 タイトルは知っていましたが、原作は読んだ事がありませんでした。 何度か映画化されているようですが、今日は、ダーク・ボガード主演の1957年の作品から。 才能はありながら人生に虚しさを感じているロンドンの弁護士シドニーは、酒におぼれる毎日を送っている。フランス貴族の出だが、身分を隠してイギリスに来ていたダーネイ。彼はスパイ容疑で窮地のところをシドニーと良く似ていた事で、シドニーとその相棒の弁護士から救われる。このシドニーとダーネイは奇しくも同じ女性ルーシーを好きになるが、彼女はダーネイと結婚してしまう。 こういう話だったんですね~。 このダーネイとルーシーの父親がフランスで因縁めいた間柄。複雑な人間模様もあいまってロンドンとパリを舞台にフランス革命前夜の緊迫感がヒシヒシと伝わってきます。 まさかシドニーがそう出るとは…。これこそ「無償の愛」なのでしょうか。自分には何も思い残す事はない、愛する人の為ならば…、と言う事なのでしょうが、ん~、なかなか出来ない行動ですね。だから、ラストは切ないし、ショックだし、とてもドラマチックです。 ボガードは初めの方は、もう「ナルシスト!」って感じですが、ジェームズ・ディーンにも似た哀愁を漂わせていて、なかなかステキでした。 A TALE OF TWO CITIES 1957年 イギリス 監督:ラルフ・トーマス 脚本:T.E.B・クラーク 原作:チャールズ・ディケンズ 出演:ダーク・ボガード、ドロシー・テューティン、ポール・ゲール、セシル・パーカー、スティーヴン・マーレイ、イアン・バネン、マリー・ヴェルシニ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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