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ある日どこかで

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2007.01.06
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カテゴリ:日本映画
≪本当に大切なものをなくした後悔≫


しばらく映画レビューから離れていたのでアップしたい作品が溜まりに溜まっています。



戦国時代、近江に住む源十郎は陶器を作り売り儲けようと、その弟の藤兵衛は侍になるという野心を抱いていた。2人はそれぞれの妻を置き、町へと陶器を運ぶ。ある日、源十郎は謎めいた女性の屋敷へ陶器を届け、その女性に請われるまま屋敷へ入りびたり…



初の溝口作品鑑賞です。

出世欲の旺盛な男達は家を出て行き、家庭を守る妻。全ては自分はもちろん、妻に良い思いをさせてあげたいはずだったのに、その結末はあまりに悲しい。

怪しげな雰囲気の屋敷と京マチ子の妖艶さは、西洋のオカルト映画と違い、沸々と恐怖を盛り立てます。これぞ日本の怪談。
今の世にも通じるテーマだとも思いますが、何かに強欲になりすぎると、又は怪しいものに手を出すと、本当に大切なものを失くしてしまう、と言うメッセージが込められています。

モノクロの幻想的な映像と、人間の心の弱さや執念深さを見事に表した作品。
田中絹代の最後の語りは、切なくてやられてしまいました。


1953年
監督:溝口健二
脚本:川口松太郎、依田義賢
原作:上田秋成
出演:京マチ子、田中絹代、水戸光子、森雅之、小沢栄太郎









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Last updated  2007.01.06 16:58:16
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ETCマンツーマン英会話@ Re:『マイ・レフトフット』(05/09) 『マイ・レフトフット』を調べていてこち…
hoshiochi@ Re:☆君を想って海をゆく☆(03/18) はじめまして、こんばんは。私もこの映画…
Maria@ 残念ですけれど… まだまだ未読の映画レヴュー…少しずつ読め…
伊場拓也@ Re:Somewhere in time!(03/24) 同じ思いかも?考え所ですかね。
こぶたのベイブウ@ Re:Somewhere in time!(03/24) リラさんのブログ、今まで楽しく読んでい…

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