|
テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:イタリア映画
≪「自分の家族を大切に」と彼女は言いました≫
日本でのインタビューで、私たちは平和の為に何をしたら言いかという質問に彼女は上のように答えたそうです。 インドで貧民、孤児、病気の人々の為に奉仕活動をし一生涯を捧げ、ノーベル平和賞も受賞した修道女として有名です。そのマザー・テレサの役を今回あのオリビア・ハッセーが演じています。 映画の内容としては、マザー・テレサの活動を貼り合せたようなドキュメンタリー風でもあり淡々と進みますし、2時間ほどの時間では彼女の足跡を辿るにはあまりに短く、少々物足りなさもあります。 ただこの映画を観て痛感したのは、この人は並々ならぬキリスト教への信仰心と、ずば抜けた行動力があった人だと言う事です。貧しい人の中にキリストを見出した彼女は、自分の居場所は修道院の中ではなく、スラム街だと言ってそこへ移り奉仕活動を始めます。 ただ奉仕活動をするにもお金は必要です。金銭問題、書類の手続きなど自分の理想の前にはいろいろ世俗的な事も多く、そのあたりの悩みやどう切り抜けたか等も描かれていて興味深かったです。 映画としては、駆け足で彼女の人生を見たようで忙しい感は否めませんが、マザー・テレサという人の行ってきた事、キリスト教以外の人も貧しい人、親のない子、この世から必要とされていないと感じている人の為に愛を与え、どんな困難にも立ち向かった素晴らしい行動力のある人だったと言う事がわかると思います。 中学の英語の教科書にもマザー・テレサの題材があるので、そういう意味でも子供に見せるのも良いかと思います。 MADRE TERESA 2003年 イタリア/イギリス 監督:ファブリツィオ・コスタ 脚本:フランチェスコ・スカルだマーリャ、マッシモ・チェロフォリーニ 出演:オリビア・ハッセー、ミハエル・メンドル、エミリー・ハミルトン、セバスチャーノ・ソマ DVD お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[イタリア映画] カテゴリの最新記事
|
|