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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:日本映画
≪こんな精神科にかかったら逆療法で治る?≫
爆笑コメディって大好きですが、クスッと笑えるゆるいコメディも好きで、この映画は後者なのですがバカバカしい。でも、どこか「そういうことってあるかも」と妙に納得する部分もあったりして、結構楽しめました。 ストレス皆無って人間、子供以外にいるでしょうか?自分ではストレスと思っていなくても、小さな事が心のどこかに引っかかっていて、って言うのも小さなストレスと思ってるんで、そうなるとほとんどの人はストレスを抱えて日々生活しているんじゃないかと。 ここでは持続性勃起症のサラリーマン、強迫神経症の編集者などが出てきて、それぞれの病を悩み精神科にかかるのですが、松尾スズキ扮するその精神科医がハイテンションでいい加減な治療を施しているので、治るものも治らないんじゃないかとこちらの方が心配したりするわけです。まあ、それでも懲りずにここに通院するのだから何かいいとこあるんだろう、と思っていたら…結局結果オーライ、って感じでこれも又いい加減なストーリー展開だという感じですが、絶えずクスッと笑えるコント集と言う感じで私は飽きることなく観ましたね。 役者が面白いし。メインの松尾はちょっとウザッタく感じますが、これが精神科医のキャラクターなのでしょうがないのでしょう。オダギリジョーや市川実和子、田辺誠一はもちろん、脇のきたろうやふせえりはやっぱりいい味出していて、彼らの印象度がえらく高いです。 田辺誠一扮するやり手のサラリーマンが実は一番厄介なのかも。ストレス解消の手段としてプールに通う事が実はストレスになっているというしろもの。ちょっとでも時間が出来たらプールに行かないと、いや水に触れていないとどうかなりそうなのです。 コンセントは抜いた、元栓締めた、電気は消した・・・何度も何度も確認する編集者、ここまではないけど、外出先で「テレビ消したよな…?」なんて不安になったりする事はあるんで、彼女にはちょっとだけ共感できました。でも、あそこまでひどいとやっぱり笑いのネタになってしまいます。 個性的な登場人物ばかりでコミックみたい、と思っていたのですが、これ小説が基になっているのだそうです。そっちも読んでみたい。 2005年 監督/脚本:三木 聡 原作:奥田英朗 『イン・ザ・プール』 出演:松尾スズキ、オダギリジョー、田辺誠一、市川実和子、きたろう、ふせえり、MAIKO DVD お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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