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カテゴリ:その他の国の映画
この映画のレビューをほとんど書き上げていたのに間違って消してしまい、又最初から書き直し。ちょっと意気消沈してますが、頑張って書きましょう。 ブラジルの国民的スター、ゼゼ・ジ・カマルゴ & ルシアーノの子供の頃から成功するまでの物語を映画化した作品です。 ブラジルの田舎の村に住むフランシスコは、サッカーボールも買えないほど貧しかったが、愛する妻や子供達と幸せに暮らしていた。音楽が大好きな彼は、息子達をプロのミュージシャンにする夢があり、お金を貯めて長男のミロズマルにアコーディオン、次男のエミヴァにギターを買い与え、村の祭りなどで歌を披露し喝采を得るようになる。しかし、土地代が払えなくなった一家は家を追い出され町へ移り住む事に。そこはボロ屋で、父親は一生懸命働くが苦しい生活は変わらず、満足に食事もできなかった。ある日、そんな状態に涙する母親を見て、ミロズマルはエミヴァとバスターミナルへ行き路上ライブをする。やがてかれらのライブは評判を呼び… この歌手の事は全くしりませんでしたが、ブラジルでは相当なスターのようです。 確かにブラジルは貧困層が圧倒的多数のようですし、そんな中偉大なサッカー選手達が数多く出ているのは有名ですが、歌手でも同じなのですね。 息子達をミュージシャンに、と言うフランシスコはラジオからの音楽を聴いているだけで、子供達に楽器や歌の指導をします。傍からは、彼は狂っていると言われますが、それでも信念は変えませんでした。芸は身を助ける、と言いますが、結局フランシスコの信念は彼らを成功へ導いたのです。 貧しい生活、音楽の旅、悲しい出来事、大人になってからの進歩、挫折、そして成功。僕らの事を映画にしたらヒットする、と言った事からこの映画が出来たのだそうですが、多くのブラジルの国民はこのサクセスストーリーを観て、夢を持つ事が出来るのだと思います。 実際にはまだ40、30代のゼゼとルシアーノですが、やはり一代記を描くとなればどこかの部分は駆け足にならざるを得ないと思います。子供の頃の部分を丁寧に描いているのはいいと思いました。何と言っても子供の頃のミロズマルとエミヴァ役の2人の少年がとてもいい。監督はロケ地周辺の音楽に親しんでいる子供達を探したらしいですが、小麦色の肌と、大きくてキラキラとした瞳、そして、ブラジルの広く、青い空に突き抜けるような彼らの美しく、澄んだ歌声を聴いているだけで涙が出そうでした。 あまり台詞は多くなく、それだけに目や雰囲気で演技をしなければならないのですが、それが又自然ですごく良かったんです。 ラストは実際のゼゼ・ジ・カマルゴ & ルシアーノのライブ映像になり、あの「エ・オ・アモール」の素晴らしい歌を聴かせてくれ、パパやママも出てきて、昔の家にも訪れて、とドキュメンタリー風になりますが、そこも自然な流れでいいんじゃないでしょうか。 ブラジルというと、サンバとボサノバ、と連想しますが、彼らの曲も素晴らしいです。 2 FILHOS DE FRANCISCO - A HISTO'RIA DE ZEZE' DI CAMARGO & LUCIANO 2005年 ブラジル 監督:ブレノ・シウヴェイラ 脚本:パトリシア・アンドラージ、カロリーナ・コトショ 出演:アンジェロ・アントニオ、ジラ・パエス、ダブりオ・モレイラ、マルコス・エンヒケ サウンドトラック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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