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2008.03.12
テーマ：映画レビュー(894)
カテゴリ：日本映画
 居酒屋を営む壮太郎は、亡き妻が息を引きとる直前に、決して再婚はしないと言う約束を破り、若い後妻をもらった。しかし、その夜、約束を破った壮太郎に怒った前妻が幽霊となって2人の前に現れて… 中年のショーケンが、当時20代ではつらつとした山口智子の後妻をもらい、そこへ室井滋の幽霊が化けて出る。最初はただただ、おっかなびっくりですが、そのうち幽霊ともなんか打ち解けてきて、って言う奇想天外で面白い話です。 室井滋の幽霊がとにかくいい。恨み言をいっぱい言ってビールを飲んだり、時にはショーケースの中に入ってびっくりさせたり。彼女のお茶目な感じが溢れていて、やっぱりこの人は芸達者だなァ。 毎晩出てくる幽霊に頭を悩ませながら、居酒屋の常連客の悩み事などにも触れて、それを解決していく壮太郎や、若き妻の秘密にちょっとハラハラしながら展開していく、笑ったり泣いたりのホームドラマっぽい感じで、とても楽しめました。常連客のキャストとその背景が又いいのです。 前妻の幽霊の粋なはからい、そしてラストのちょっと寂しげな表情が印象的。 1994年 監督：渡邊孝好 脚本：田中陽造 原作：山本昌代 出演：萩原健一、山口智子、室井 滋、三宅裕司、橋爪 功、八名信夫、西島秀俊、豊川悦司 他 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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