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テーマ:北京オリンピック!!(505)
カテゴリ:その他のスポーツ
今夜は飲み会で、ただ今帰ってまいりました♪♪ ちょっぴり酔っ払ってま~す。 で、その勢いでなんですが、すごく熱い日記になってしまいます。 興味の無い方にはうっとおしいかもしれませんが、読んでもいいとお思いの方はお付き合いくださいませ。 冨田選手、アァ~~~ 着地で・・・まさか・・・ショック・・・ 残念です 悔しいです・・・ うぅぅぅ~~~ 夕べはフラのレッスンから帰り、誰にも結果を言うな、と言い(でも家族は他番組を観ていて結果を知らなかったらしい)、録画をしていた種目別を観ました。 結果 ショック! 着地まで完璧だったのに・・・・・・メダル獲らせてあげたかったな・・・ 私がこんなに悔しいのだから、本人は私の何倍も、何十倍も悔しいだろうと思う。それを思うと又残念で・・・だけど、これが現実なのです。彼は苦笑いをしていました。うぅッ(涙) しかし、インタビューで冨田選手はにこやかに 「最後の着地の失敗は悔やまれるけど、いい準備が出来て、体も動いていたし、幸せなオリンピックでした」と答えていたのを見て、気づいたら私も笑顔になっていました。なんか、冨田選手って、やっぱりいいよな。 私はアテネオリンピックで冨田選手の演技を初めて見て、ガツンと衝撃を受けた多くの人間の1人です。「上手いな~、美しいなァ、久々に心を打たれる体操選手を見たな」と。 あの団体の鉄棒最後の演技者で見事に着地を決め、28年ぶりに金メダルを獲った瞬間。鳥肌が立って涙がダーッっと。それ以来注目してきたのですが、彼はアテネの前年の世界選手権で個人総合3位になっているのだそうです。そして、アテネオリンピック団体で金メダルを獲った、世界選手権個人総合で優勝もした、世界で一番美しい演技をする選手にも選ばれた。この5年間常に世界から注目され続け、日本のエースの座を不動のものにし、今回はチームの主将としての役割を担い臨んだオリンピック。いろんなものを背負って来たんだろうと思います。何はともあれ、このオリンピック本当にお疲れ様でした、と言いたいです。チームで獲ったシルバーは立派でした。心身ともにきっとアテネとは比べものにならない位疲れているのではないでしょうか。ゆっくり休ませてあげたいです。 団体予選では「あれ、ちょっと硬いんじゃない?」。緊張していた様子を感じました。チーム全体がそんな雰囲気でした。徐々にそれも解けていったと思うのですが、個人総合つり輪でまさかの、ホントまさかの落下。昨日の鉄棒の着地といい今回の冨田選手、アッと驚かせてくれる事多すぎ! しかしですね、彼の演技をとくとご覧あれ。本当に美しいのです。 種目別の日は二日ともライブの放送を観られなかったので録画しておいたのですが、夕べ又17日のあん馬の時のを観ていて中国の個人総合で優勝した楊威の演技を飛ばそうとしたら操作し損なってスローになってしまったのです。楊メッチャつま先離れていて汚いじゃない。あれで冨田選手より点数が上か! そこで冨田選手の演技も同じようにスローで観てみる。ハァ~、ため息が出ますね。とにかく膝も緩まずつま先までピシッと伸び、体の線の何と美しい事か。他の選手も同じようにスロー再生して観て、鉄棒も同じように観て一目瞭然。日本は伝統的に言われ続けているんでしょう、美しさこそ体操だ、と。だから日本選手は技の難易度はもちろんですが、美しさを意識しているのは演技を観てるとよくわかります。その最たる者が冨田選手だと思います。彼の鉄棒の離れ業コールマン観てごらんなさい、って言いたいですわ。あんなにキレイなコールマンはないですよ。鉄棒1位のスウ・ガイでしたっけ?彼の演技全然キレイじゃないですよ。 どの種目もそうなのですが、冨田選手の演技は実に流れるように澱みない、体の線がピシッと伸びて、決して「これを見ろ!」とか「これでもか!」と言うような押し付けがましい演技ではありません。何と言うか、宇宙を遊泳しているような大きなものに抱かれているような、そういう心地よい感じで観る事ができるのです。芸術作品です。良いものを見せてもらった、と言う感動。もちろん全てが成功すればその思いは数倍に膨れ上がるのですけど。 私はフィギュアスケートでも手先とか膝とかがとても気になるので、体操にしてもどうしてもその辺に目が行ってしまいます。 何だか最近は体操、フィギュアスケート等のルールにいろいろ思うところあり。柔道にしたってそうでしょう、何か違うでしょう。(柔道の事はリンク先の柔道経験者のヤスカイさんが詳しく書いていらっしゃいます。) 英語では体操競技は "Artistic Gymnastics" と言うのですよね。だから、芸術的でなければいけないんです。難易度も上げて芸術性もあってってとても難しいことだと思います。そこをクリアしていくのが選手にとって面白味もあるのだろうし、それが出来なければ勝てない。でも、今回観ていて思ったのですが、芸術性、つまり美しさの面の評価が絶対に低いのではないかと。難易度の高い演技を観ればそれはもう驚くのだけど、何かこう、サーカスみたいに感じるんです。 要するにこういう採点競技って品格がないとだめだと思うんです。私は昔から体操競技を観るのが好きで、多分小学生の頃だったと思うけど、ロシアにタマラ・ラザコビッチって言う女子選手がいて、その人の演技がすごく好きでした。(誰も知らないかな~?)今でも女子体操で誰が好きかと聞かれれば最初に浮かぶのかこの人。遥か昔のことなんですけどね、覚えてるんですよ。彼女の演技には品格があった、ってその頃は分らなかっただろうけど、私が好きだった理由にそれがあったのかな、と今思えます。私がおばあちゃんになった時、体操選手で誰が好き?って聞かれたら、タマラ・ラザコビッチと冨田洋之と答えるでしょうね。 いつも言うように、採点競技は特に観る側の好みもあるからあくまでも私の意見として言えば、落下したり着地ミスすればそれは誰がみても減点になるのは明らかで、今回それをやってしまった冨田選手は仕方ないし、納得の行く演技がしたいといつも言っているんできっと彼は納得していないと思います。だけど、彼の美しい体操、それにこだわる姿勢とかをとにかく知って欲しい、と思うのです。だって「冨田4位に(5位に)(6位に)終わる」 とか言う記事の見出しばかりなんですもの。 「美しくなくては体操でない」と体操競技の真髄を言い切り、あの演技を観ていると彼は体操競技をとてもリスペクトしていると感じます。選手が(協会、連盟も)その競技の真髄を心得てそれをリスペクトする、そして競技を行う、そうすると見る側もその選手を、競技をリスペクトできます。私が今の柔道界全体をリスペクト出来ない原因は、そこにあるのかな。 私は冨田選手の体操、それに対する姿勢にとても感銘を受けます。今回新星のごとく現れた内村選手、そして坂本選手のような若い選手たちに冨田イズムを感じてもらいたいな。そしてそれを受け継いでいって欲しい。それから、絶対に体操連盟はもっと採点方法を検討してほしい。今のままじゃ、アーティスティック・ジムネスティックスはアクロバティック・ジムネスティックスになってしまうかもしれません。 年齢的にも冨田選手のオリンピックは今回が最後だったかもしれません。ちょっと寂しい終わり方だったけど、あのアテネの金があったから、それを引き継ぐメンバーとして冨田選手と鹿島選手がいたから今回の難しい中で銀メダルが獲れたと思います。勝たなくてはならない、のかもしれません。だけど、日本体操のポリシーは失わないで欲しいです。 オリンピックは4年後だけど、幸い日本人の私たちは冨田選手の演技はまだまだ観られます。今後の事はわかりませんが、希望的観測として。でも、あれだけの演技をするって事は、心身ともに相当な疲れがある筈。まだまだ冨田選手の演技を観たい、でも、ゆっくりした環境にさせてあげたい。ファンとしても葛藤があります。 まずは、とにかく充分に静養して、ゆっくりとした気分になってください、と言いたいです。 ほろ酔い気分で書いたので、いい具合に筆が運び?(いやいや、パソコンが)ました。でも書いているうちに、気分がピシっとなってきました。 長かったですね~。 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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